『エイプリルフール』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
4月1日、エイプリルフールなんだと思うと
幼い頃に先生や大人たちによく、
素直でとても良い子だねと言われて
育った事を思い出す。
大きくなるにつれ、嘘のスキルを嫌でも
身につけて、自暴自棄に堕ちた。
エイプリルフールに限らず
エイプリルフールだからではなく
この世界で生きるには、正直者では
生きられないのでしょうか。
去年の今私は友達から騙された。
それは付き合う報告でめでたいと思っていた。その束の間すぐにLINEのステメにt君とか、背景を手繋いでる写真とかにしていた。
「もう、好きじゃないから」
声が震えないように
出来るだけ、突き離すように
俺のことを、一生振り返らないように
「だから、もう会わない」
お前が、嫌いな煙草に火を点して
泣きじゃくるお前に背を向けて
俺は、歩き出す。
吸いかけの煙草の火を、左手の甲に押し付けて
だけど、こんな痛みじゃ
これっぽっちも、効かねぇよ。
お前をえぐった痛み
失った痛み、巻き戻せない全てに…
【お題:エイプリルフール】
「あ、もう四月一日おわっちゃった」
「そういえば、そうだっけ。なんか年度末から年度はじめってふつうに忙しくてエイプリルフールのための嘘って考えてらんないよね」
お互いにスマホを触りながらの会話。それがいつからか当たり前になってた。
高校時代から付き合いが始まって、あっという間に六年。今年で七年目の関係。
お互いが社会人になって、その忙しさに同じ家に帰ってきても、昔みたいにのんびりしていられる空気じゃない。
「嘘ってさーいざ騙すぞ! って意気込むと逆にネタが浮かばないんだよね」
「わかる。なんかいい感じの嘘って難易度高いよな」
「企業のネタみるとすごいのもあるし、微妙ってのもあるからセンス必要だよね」
まったくだと同意をしながら、ずっとDMのやり取りを続ける手は止めない。
職場の教育係だった先輩社員とのやりとりはずっと続いてる。
退社後に同じ駅に向かうまで話し、それぞれの路線に別れてからはこうやって帰宅したあとまでずっとDMで会話。
それが楽しい。恋人との会話よりも。
「そろそろ寝るか。明日も早いし」
「んー。あ、歯ブラシ新しいの買っといたから」
「忘れてた。サンキュー」
お互いのスマホを、それぞれのパジャマのポケットに入れて歯磨きをして、同じ寝室に入って左右で充電器に繋ぐ。
いつからかお互いに、スマホを放置しっぱなしにすることもなくなったけど、どちらもその事実に言及することはないまま嘘つきの日の翌日を迎えるために眠りに就いた。
#エイプリルフール
「大丈夫だよ」
今日だから?
いいや
「また」
いまはちがうよ、
毎日、毎日、ちょっとしたウソをつく。
うれしい、たのしい、すごいね、おめでとう。
本当は、これっぽっちも思っちゃいない。
妬ましい、羨ましい、アイツだけ、ワタシだけ。
本音を包み隠して、優しいウソで塗り固めて。
その重い鎧に、いつか押しつぶされてしまうのではと、恐々と今日もウソを積み重ねる。
そうして本当の自分も忘れて、騙して、どうにかこうにか、人並みに人間をやっていく。
テーマ「エイプリルフール」
「私、貴方の事ずっと嫌いだったの」
大好きだった君がそう言った。
君は学校で虐められていた
僕を唯一助けてくれる優しい子だった。
だけどそれは嘘だったんだ。
周りがクスクス笑う。
あぁ、君を信じた僕が馬鹿だった。
次の日僕は嫌々学校に行った。
先生が入ってくる。
「残念な事にうちのクラスの○○が
昨日自殺しているところが発見された。」
君が死んだ???
「先生、、、エイプリルフールは昨日なんだけどw」
「嘘だよね、、、」
みんなが、いろいろ言っている。
僕はもう何も考えられなかった。
君が死んだ理由は家庭内虐待だった。
何も知らなかった。
僕は助けてもらってたのに、
僕は君に何もしてあけれなかった。
僕は大人になってからも君の言った
「私貴方の事ずっと嫌いだったの」の意味を考えた。
君は、、、僕に私は貴方の事ずっと好きだったの
そう言いたかったんじゃない?
もし君がそう言ってたら話は変わったのかな?
エイプリルフールの
嘘の答え合わせは午後にするものでしょ?
まだ、答え合わせ出来てないんだけど。
【エイプリルフール】
今日は沢山嘘をつける日
「大好きです!!」
その告白は嘘コク?
それとも保険としてエイプリルフールに?
全く分からない モヤモヤしちゃう
エイプリルフール。
ぜーんぶ笑っていけばいい
そんな暗い顔しないで、ほら、笑うんだよ。
エイプリルフールもう、過ぎた。おわった。
これで、無理して笑う事なくて安心。
「私、今日死のうと思ってるんだぁ。」
この言葉を嘘だと思い込み、受け流してしまったことに後悔してももう遅いのだ。
「そんな簡単にお前は死なねーだろ?」
ホントだよ、今日はエイプリルフールだからホントのこと言っても嘘だ〜って言われちゃう。
でも、そっちの方が好都合なのかな…って。ね?
エイプリルフール
今日は嘘をついてもいい日だね。
毎年一度だけ嘘をついても許される日!
なんて素晴らしいんだ!!!
じゃあさっそく嘘をついてみようかな
「僕は今日お誕生日なんだ!」ってね。
そしてみんなからパチパチ手拍子とプレゼントを
貰うんだ!
けど急に僕が今日は誕生日!って言っても
プレゼントを準備できない人もいるだろうから
「僕は明後日誕生日なんだ!」っていえば、
準備できるのかも!!
けど、明後日お仕事の人もいるんだよね。
そこが難しいポイントだ。
…思い付いた!
『僕は誕生日』っていえば、いいんだ!!
時を指定しないことで僕=誕生日。つまり、、
歩く誕生日になれるってわけさ!!
なんて素晴らしいんだ!!
そしたら!そしたら毎日みんなに祝われるし
プレゼントを貰えるよね!!
【今日】とか【明後日】とかの指定をしてないから
毎日僕を祝ってパチパチして、
仕事があるなし関係なく
プレゼントを買って僕に贈ってくれる
それってめっっっちゃ面白くない??
まぁこの世界では出来そうにないから
夢の中でやってみまーす。
エイプリルフールは嫌いだ
君はよく言うよね、エイプリルフールに嘘ついたら
ちゃんと本当のことも言わなきゃいけないって。
なんでそんな大事なこと言わなかったの?
なんで本当のことを言うてくれなかったの?
私は幸せだよ
あの満面の笑みと太陽に照らされた君を
今でも忘れない
君はもうここにはいないだなんて。
嘘つき。
※軽くBL表現がありますのでご注意ください。
「いやだ。信じない」
「だから、本当だって」
「わかった、僕をからかってるんだろ。お前、昔から友達となにか企むの好きだったし」
「それは、すまん。でも今のこれは違うぞ」
「やめろよ。だって、ありえない」
「本当だって!」
両肩をつかまれ、逃げ場がなくなる。せめて視線だけでもそらそうとするのに、彼がまっすぐこちらを見つめているのが嫌でも伝わってきて、逆らえなくなる。
――だって、何年、好きでいたと思ってる?
男に興味がないのは明白だった。
学生時代は他の友達の陰に隠れて、とにかく「何人かいる友達のうちのひとり」のポジションの維持に努めた。
仮に親友、なんて関係にでもなったら絶対耐えきれず告白してしまう。そうしたら待つのは関係の消失しかない。赤の他人に戻るのだけは嫌だった。
そう、彼からしたら特別目立つ存在ではなかったはずだ。
なのに、お互い社会人になるこのタイミングで、同窓会の帰りに、告白?
長年封印した、密かな願いが何の脈絡もなしに叶うなんて、物語としてもできすぎている。
「……そうだ。今日って確か、エイプリルフールだった」
ネットで盛り上がっていたのを思い出す。毎年くだらないとどこか呆れて眺めていたけれど、自分が体験する側に回るとは思わなかった。
「そうやって嘘だって思い込もうとしてるってことは、おれのこと嫌いじゃなくて、好きだから?」
肩を掴む力が、少し強まる。
「ち、ちが」
「ああ。エイプリルフールだから、それ、嘘ってことだな」
すぐ目の前に、彼の瞳がある。
唇があたたかい。口の中にもなにか湿った感触が――
「っな、にして!」
思わず突き飛ばしてしまった。もう展開に全然ついていけない。わけがわからない。
「もう一度言う。おれはお前がずっと好きだった」
距離を詰めて、まっすぐにこちらを見つめて、同じ台詞を告げられた。
「お前もおれが好きだよな?」
ばかみたいに前向きでな彼の、勝利を確信した笑みの前に、足掻きはもはや無駄だった。
お題:エイプリルフール
春の風と共に出会ったあなたは
今どこにいますか?
聞いても届かないのは
わかってますが
それでも零してしまう気持ちは
いつまで持っていていいですか?
去年の今日
あなたは言ったよね?
「ずっと一緒だよ」
そう。私は言ったよ?
「そんなことにはならない」と
エイプリルフールって嘘をつく、ついてもいい日なんだって。
でも範囲ってものがあるって言われた。
度を越した嘘ってなんかある?
思い付くのはねー、兄さんのベッドの上で跳ねたら布団たちを支えていた木材を割ったとか! あっっこれ本当だったわ()
雷が何度も降ったのは覚えてる。
ん?
今日エイプリルフールってことは…イースター?!
うわあつ森inしてねージャン!!やばやば。
『エイプリルフール』
嫌いなあの子に好きだと伝えても良いのかも。
「うっそでーーーーーーす!エイプリルフールだよ!お前見事に騙されてやんの!うそうそ!今のは嘘なんだよなぁ!ははは!その顔ウケんね!あっ怒った?!ごめんて!あははは!、」
我ながら情けない
嘘にして茶化さないと
お前に想いを伝えられない臆病者なんだ
春の暖かさは私から冷たさを奪って、
陽光は微睡みを深くする。
人でなしの成れ果てには優しすぎる。
吊った縄の影すらも、光り輝いて。
エイプリル、優しさで首を絞めて。
エイプリル、幸福の意味を教えて。
有り触れた日々の事を数えて。
それに纏わる事を全て教えて。
さよならなんて言ったって、
意味のないことを教えて。
最低な日々の意味を晒して。
意味のないことを教えて。
エイプリル、全て嘘だと教えて。
エイプリル、種明かしは午後に。
有り触れた日々の事を数えて。
それが無駄だった事を教えて。
エイプリル、全て嘘だと言って。
エイプリル、意味なんか無いね。
種明かしは午後までに教えて。
#エイプリルフール
#1エイプリルフール
エイプリルフール。1年に1度だけ嘘をついても良い日。
子供の頃から待っていましたと言わんばかりにどうでもいい嘘をついていたっけ。
どんな嘘をついただろう....
テストが100点だったとか0点だったとか
自分に彼氏が出来ただとかそんなくだらない嘘ばかりだったと思う(笑)
今年はどんな嘘をつこうかと思いながら家族に「今日はエイプリルフールだから嘘つくから!」と宣言したら悲劇が起こった。
出かけた先で喉が乾いてクリームソーダを頼んだら、半分くらい飲んだところで自分の方に向けて思いっきりクリームソーダをこぼした!(笑)
おかげでズボンは濡れるわ、注目を浴びるわ、散々だった....
なぜこんなことになったのか分からないが、きっと神様からのお告げだったのだろう。
嘘をつこうとしたから咎められたのだ。
結局嘘をつくことなく終わってしまったのだった。
と、まぁ今年のエイプリルフールはこんな感じだった。
Miho
エイプリルフールじゃなくたって毎日ちょっとずつ嘘ついてるじゃんね