『やわらかな光』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
―やわらかな光―
鉄格子のはまった窓に、
やわらかな光が差し込む。
私以外に人の居ない、真四角で狭い部屋が、
電気が設備されておらず、
基本ずっと暗いままの部屋が、
少し明るくなる。
あぁ、やっとまた朝を迎えることができた。
腕で抱え込んでいた膝から顔を上げ、
手で庇を作って窓を見上げる。
今日も、心地よさそうな朝だ。
こんなにも変化のない場所にずっと居ると、
そこまで大したことのないことにも、
目を向けられるようになる。
自分は他人に生かされてるんだな、なんて。
最近気づいたことだけど、
ここ最近は毎日毎日思ってる。
他愛のないことも含め全てのものが
とてつもなく愛おしくなる生活。
『やわらかな光』
ふんわりしてて まあるくて
透き通るように透明で
まるで輪郭がないようだけど
芯があって 凛としていて
太陽の木漏れ日のような
包み込んでくれる やわらかな光
そんな音
そんな音を奏でてみたい
クラリネットで吹かせてみたい
マグカップ片手で読書に耽るあなたの横顔を、蜜柑色のやわらかな光が縁取っている。
毎日違うグラデーションで世界を茜に染めながら、夕日が山の向こうに隠れてしまうまでのひととき。外の景色をのんびり楽しむこの時間が私は好き。過ぎ去る秋の背中越しに冬の足音が聞こえてくるこの季節は、窓から差し込む夕暮れの日差しが一年で一番甘い輝きを帯びる。
それに今日はあなたも傍に居る。
太陽を追うように、空の高いところから少しずつ淡い紫色の夜がやってきたのを眺めながら、隣でくつろぐ静かな姿をそっと見る。そっと。
「どうしたの」
そっと見ていたはずなのに、いつの間にかあなただけが視界にあって、ただ見惚れていたなんて言えるわけなかった。
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「やわらかな光」
-暖かい。。
私はハッと目を覚ました。
私は病院のベットの上にいた。
そこには君がいて、泣いていた。
「よ。。。かった。。。。。」
君が泣崩れる。
泣かないで…
そう思っても声が出せない。
涙で滲む私の目を、君はそっと拭いてくれた。
涙で滲む視界には、優しくて暖かい光があった。
お題〈やさしい光〉
『やわらかな光』
あなたがいるから怖くても外に出ようと思えたの
外の世界は冷たくて痛くて苦しい
でもそんな世界であなたはこんな私と一緒にいてくれた
あなたと居ると心がぽかぽかして辛くないの
あなたはこの世界にたったひとつの光ね
#やわらかな光の先
大好きなあなたが私を待っている
もう独りじゃない、もう迷わない、もうひとりにさせないから、ずっとそばにいてほしいんです💝🎀
今日もあなたのことが大好きです🥰
やわらかな光
やわらかな朝の光が照らす中、私は朝食のパンを買いに歩いていた。
そよ風が気持ちがいい。こんな朝もたまにはいいな。
「やわらかな光」
幸せな夢を見る時はいつもやわらかな光に包まれている。
優しくて、一番幸せな空間、天国のようで。
幸せな夢に出てくる好きな友達、恋人はよく顔が見えない。
でも仕草、雰囲気で明らかにそこにいるのは大切な人だとわかる。
だけど幸せな夢は現実に起きないものばかり。
朝起きた途端、夢と現実を比べて、心が空っぽになって
静かに涙を流す。
✍
三作品目。
この現象、辛いですね。
今日も誰かの心に響きますように。お疲れ様です。
『先生』
誰もいない学校の図書室が好き。
やわらかな光の当たる場所が
私の特等席。
君の名前が残る、古い本の貸し出しカード。
「あと10年早く生まれていたら同じ年だったのにね」
隣に座って一緒に読みたかったな。
#やわらかな光
やわらかな光____
柔らかな手 透る白肌
振れる声と 鮮やかな表情
恋する僕の 淡い影色
"君の見せる光"の投影
しばらく来れてなかったorz
今回のテーマ・やわらかな光
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と言われてもなぁ…そんなシチュエーションあるかな
強いて言うなら朝の太陽の光は癒される気がする
秋の光の陽だまりに
群れるイヌタデ
ハナカタバミ
エノコログサが身をもたげ
南天の実に色がつく
緑に散らばる露の玉
野草を摘む指にすべらせた
冬枯れのときを前にして
つつましやかな野の宴
光射すわれらの生き様を
どうかそこからごらんください
生きる命の尊きことを
めぐる命のきらめくさまを
#やわらかな光
外国(とつくに)で見上げた朧月
曙光ー特に早春から初夏にかけて
電気を消して灯す蝋燭
真っ白なキャンバスの反射
すりガラスの窓辺
どれもこれも
忘れがたい
ノスタルジーに満ちて
お題:柔らかな光
私はずっと独りだった。
誰かに必要とされることもなく。
唯々人形のように生きさせられる日々。
辛かった。
泣きたかった。
でも、皆それを許してはくれなかった。
辛くあってはいけない。
泣いてはいけない。
そんな誰かに造られた私を壊してくれる人が欲しかった。
完全に壊してくれなくて良い。
だから、今の私を否定して、本当の私を肯定してくれる人が欲しかった。
そんな時、あの子が来た。
あの子のお陰で、私はそんな欲を満たすことが出来た。
嬉しかった。
楽しかった。
けれど、その幸せは本物ではないと悟った。
あの子は、私の居ない時、他のメイドに虐められていた。
絶望した。
あの子を犠牲にして幸せになっていた自分に。
渇望した。
誰も傷付けずに幸せになれる日々を。
けれど、その願いは叶わなかった。
あの子は今も私の傍に居てくれる。
けれど、あの子はどんどん傷ついていた。
私は、家族に頼った。
しかし、頼って気付いた事は、父様も母様も、兄様も、本当の私を見てくれていなかった事だ。
家族は、私という存在を隠そうとした。
王家の恥晒しな私を。
それが私という存在を守る事と知ったが、誰も彼も私ではない私を愛して、本当の私を嫌う真実には変わらない。
私なんて必要なかった。
もう嫌だ。
もう消えてしまいたい。
そうやって闇に浸っていた時、父様と母様が事故で亡くなったと告げられた。
兄様は泣いていた。
私の前で泣かなかった兄様が。
私も泣きたかった。
二人が私を庇って死んだと気付いたから。
でも泣いたら怒られる。
父様や母様に顔向けできない。
そう思うと泣けなかった。
それから数日、兄様が王になった。
王になってから、兄様は執務室に篭ってばかりだった。
私も部屋に閉じこもった。
そうすれば、兄様に会うことがないから。
そんな生活が続いて数年後、私が九才になった頃だ。
兄様が失踪した。
私や城を置いて逃げた。
パキッと、心が割れる音がした。
ああ、私、誰にも必要とされていなかったどころか、既に生きている事も知られていなかったんだなって。
兄様が失踪してすぐ、総理大臣がやってきて、城を自分の物にしようとした。
だから、私は城についての悪い噂を流してそいつを城から遠ざけた。
けれど、そいつは諦めなかった。
好き勝手に雇っていたメイドに執事、料理人等々…、
その殆どを解雇した。
当然、あの子も追い出された。
追い出される直前、あの子は私に情報をくれた。
総理大臣は、メイドの一部を残し、遊んでいるらしい。
私はずっと部屋にいた。
私の部屋は普通の人には見つけられないから、ずっと部屋に閉じこもっていた。
だから、慢心していた。
そいつは、私の部屋の掃除を担当していたメイドに彼女を愛人として置く事を条件に私の部屋に使いを手配していたのだ。
とても怖かった。
沢山の男の人が、私を見た瞬間、目の色を変えて飛び掛かってきた。
ドレスを引き千切られて、犯された。
何度も何度も。
痛い、怖い。
気持ち悪い。
私は抵抗したけれど、男の人に敵うはずもなく。
何十人もの男に回され、犯された。
唯、妊娠行為をすることは止められていたらしく、そこだけは救いだった。
それから何日かして、総理大臣に会わせられた。
そいつはあろう事か私の部屋の情報を流したメイドを殺し、私を愛人にしようとした。
私はその晩、邸から逃げた。
生まれつき持っていたと思う能力で姿を隠し、逃げた。
それからずっとずっと走り続けた。
もうここがどこかも分からない。
お腹が空いた。
足が痛い。
嫌だ。
死にたくない。
そう思いながら、私は道端で眠りについた。
次に目覚めた時は、清潔なベッドの上だった。
そこは孤児院だった。
外に出ていた職員が私を見つけ、保護してくれたのだという。
院長はとても怒っていた。
まだ九才なのに、と。
私を心配してくれていると分かって、嬉しかった。
新しい部屋に戻り、一番驚いた事は、見た目が変わっていた事だ。
父様と母様が術を施し、本当の外見を偽っていたようだった。
やはり、目の色が左右違うのは変わらなかったが、能力で何とかできる事も知った。
私は初めて、希望を知った。
それから、男性恐怖症ということが分かり、一人部屋になった。
それでも構ってくる男子もいた。
それが環だ。
環は、私を心配してくれて、愛をくれた。
私は、
君の笑顔はまるで太陽の光を放っているみたいだ
優しく微笑んで私の目をみてくれる
君の笑顔がその優しい笑顔が大好きだ
土曜のお昼
カーテンを閉めて昼寝した
「三時のおやつ」そろそろ食べたい
けどまだもやもやした光の中で
のんびりしよう
一日の終わりを告げる夕焼け空の直前、
太陽が傾き始め、街全体がやわらかな光に包まれる。
空気は少しずつ湿気を帯びて、夕飯の香りが微かな風に乗って私の鼻をくすぐる。
もうすぐ一日が終わる安堵感と、
もう一日が終わってしまう焦燥感が入り交じる。
ああ どうしようかな。
どうにもならないよな。
早足で歩く癖が止まない。
ついに一日の終わりが告げられる。
私は諦めて夕焼け空を堪能する。
いつも夕焼け空の美しさに負けてしまうのだ。
どんなに辛い日も、どんなに楽しい日も、夕焼け空を美しいと思ってしまうのだ。
#やわらかな光
故郷の姿も思いつかないが、
只ただ何処かへ帰りたいのだ
過去の一切を諦め来たのに
居もしない母とやらが戀しくて
読書灯が好きだ。私は読書が好きだから、同じように読書が好きな人たちが求めたことで読書灯という概念な生まれたことが嬉しい。みんな暗い中でも本を読みたいのだ。
このまま技術が発達して、例えば紙の本そのものが光るようになってもこの嬉しさは感じない。便利ではあるけど。
あのやわらかい光のもとでページをめくることこそ、私が求める読書体験なのだから。
『やわらかな光』
ここは、どこだろう。
暗くて何も見えない。
怖い、怖いよ。
「怖くなんてないよ。大丈夫。」
君はだぁれ?
「僕は君の光。さぁ、一緒に行こう」
"輝かしい未来へ───────"