『みかん』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
こたつにみかん
ねことこたつ
ほっこり 冬の象徴
今日ちょうど自宅にみかんが届いた
皮が薄くて少しこぶりのみかんが好き
156:みかん
くだらないテレビ見ながら
今年もこうして終わってゆくんだね
いつまでも いつまでも
君となら 2人ならば
今までも これからも
君と僕 2人で
#みかん
丸くて、黄色くて、つるっとしていて、ざらっとしていて
甘くて、すっぱくて、苦くて、美味しくて
素手で、柔らかい皮を、なかみをきずつけないようにゆっくりむいて
ぱくっと食べる
そして、口の中にしあわせの味が
その一粒に、心満たされる
給食のコッペパン割り絞り出す
果肉入りマーガリンなつかし
つらい時つわりの時も味方だった
柑橘のジェットと缶詰と
♯みかん
「……これ、よろ」
「ん?みかん?」
いつものようにこたつでぬくぬくしながらスマホをいじっていると、目の前に置かれたみかん。こたつの上に置いといたみかんのうちのひとつだろう。
「え、澄香?よろってなに、よろって」
ばっとからだを起こすと、ちらりとこちらを一瞥した彼女、澄香。相変わらずパソコンをかたかた言わせている。
冬休みの時期くらい休んでればいいのに。
「……あ、剥けってこと?」
自分で剥きなよーなんて言いながらみかんに手を伸ばす。
確かに澄香はプチ潔癖症なところあるからなぁ。みかん剥いたあとは洗っても洗ってもパソコンいじるの躊躇っていたし。
「はい、どーぞ。澄香女王さま」
「…ちがうでしょ」
「えっ」
ご丁寧にパソコンのよこにおいてあげたのに、まさかの違うと。
え、えー…剥けってことじゃなかったの?
それ以外にある?
「ん」
「……ん?」
澄香は小さく口をあけて、ここにいれろといわんばかりの表情である。
「あー、はいはいはいわかりました、わかりましたよっ。食べさせればいいんでしょ、食べさせればっ」
「遅い」
身をひとつ、片手にとった次の瞬間、その片手を引き寄せられて食べられた。
「おいしい」と妖艶に微笑んだ澄香が髪を耳にかけ、私はとっさに澄香をさん付けで叫んだことは言うまでもない。
─みかん─ #154
題 みかん
みかん。みかんか、、、
んー、今思いついたのはナミ達のみかん畑かなぁ。
サニー号にもみかん畑あるのいいよね。
なんか2人でみかん畑を守ってるというか、思いを受け継いだというかそんな感じで
みかん
お腹が壊れても
爪先が染まろうとも
食べる手が止まらない
冬場のみかん
夏の冷凍みかんも格別だよ!!
#みかん
みかん食べすぎると身体が黄ばむって知ってた?
んなわけあるかいと思ったのだけど、
私の母が子供の頃食べすぎてなったらしい
どんだけ食べたの?!って聞いたら、
「食べ進めていって段ボールの中に座れるくらい」
その時母は小学生だったらしい
ちなみに柑皮症という症状です
「みかん」
ダンボールの中
触っただけで
美味しい
美味しくない
見分けられる大人
子供の頃
ダンボールの中
口にすることなく
美味しい
美味しくない
見分けられる大人に憧れた
やっと
美味しい
美味しくない
見分けることができる大人に辿り着いた
けれどその途端
憧れを身につけた傲慢さが邪魔をして
手を伸ばすことの煩わしさに
ダンボールの底
腐っていることにも気づかない
愚鈍な大人になってしまった
'24年12月29日 みかん
木製の大きなお皿にみかんを山盛り乗せてこたつの上に置く。
それだけでお正月の準備は半分終わったようなもんだね。
でも目の前にあるとついつい食べ過ぎちゃってみるみる減っていくから、継ぎ足し継ぎ足し。
お皿が空にならないようにね。
そうして大晦日には山盛りに戻しておく。
年末恒例のテレビを見ながら今年最後に食べるものはみかん。
年が明けて初めて食べるものもみかんの予感。
【みかん】
蜜柑の皮を剥く。
これが僕はいっとう上手くなれない。
いつまで経っても苦手なままである。
だいたい、こいつにはなぜ毛細血管のような筋が張り巡らされているのだろう。そのせいで毎度指の隙間に挟まったり手に引っ付いたりで蜜柑の匂いがこびり付く。給食で出た時など、手を洗っても着いていることがあり午後1番の授業で芳香剤代わりに嗅ぐと胸に青空が広がる心持ちではあるが、食べ物のカスがついてるから匂うと感じてしまうと途端に自分の指が汚らしく感じてしまう。僕の友達の指なら可愛らしいな、と思う程度なのにみかん食べてるはずなのに顔はリンゴになるのも面白い。
でもいちいちちぎれるのも苦手だし、ちょっと力を入れただけで汁が漏れるのも苦手。自分なりに赤子に触れるように接していると言うのに、すぐに泣き出してしまう姿と言ったら。それにあまりにも下手だからって、笑いながら僕の手から奪い取って勝手に剥き始めるのどうかと思う。君はともかく、他の人の指なら触れた時点であんまり食べたくないのだから、その辺自重してくれないかと毎度思ってる。「色んなこと助けてくれるけどこれだけは私の特権だね」なんて微笑まれると、そっぽ向きたくなるくらい顔が熱くなるし。
あと、これが10年ほども続いているのだ。一向に上手くならないし、ずっと隣で皮を向き続ける君がいるし、何も変わらないのも嫌だ。
コタツに一緒に入って一緒にテレビ見て一緒にみかん食べて。それが何年も変わらない光景。嫌かといえばそうじゃないのだけど、僕だって進化して蜜柑の皮くらい向けるようになりたい。くだらない事で喧嘩して君を泣かしてしまうのだってやめたい。いっつも最終的には僕が謝ることになるんだから、最初から喧嘩しなければいいのだ。
でも君も上の空なのも悪い。僕が変わる宣言をしようとする度に上手く口を封じてしまうのが君だ。そのくせ、上手くできなかったみたいに瞳を揺らして指を震わして、いつもより強めにくっついて。
喧嘩はしたくない、でも。
僕は蜜柑の皮を剥くことは別に苦手なままでいいのだ。いつまでもいつまでも、それこそヨボヨボになって君がシワシワになっても。
だけど、色々してもらって色々なものをくれた君に何も返せないのが本当に嫌だから。
今日もまた、苦手な蜜柑の皮を剥き、隣に君が来る。
僕が口を開こうとすると、君はさっと僕から蜜柑を受け取り別の話題を口にしようとした。
でも今の君は両手がふさがっているからこれを防げない。
僕は、彼女の口を物理的に塞ぐ。
呆気にとられた赤りんごに改めて伝える。
ちょっと押しただけですぐ泣くとこはみかんそっくりだけど、口に入れるのに10年かかるくらい手間がかかるとこも似てるけど。
抱きつくのは確かに君だけの特権だな。
みかんの香りが甘く爽やかに、僕の意識を塗りつぶしていた。
みかん
冬になると食べたくなる
こたつでぬくぬくしながら食べたくなる
でも爪が汚れるのは嫌だな
潰しかけたビールの空き缶の上に、みかんを乗せる。
そして口に出すは、あのフレーズ。
「アルミ缶の上に、あるみかん…」
【みかん】
________
みかんも話も、おちなかった。
そのすい味に水をみる
その甘味に緋をみる
その橙に秋をみる
※みかん
みかん。それは蜜柑か未完かどっちだ?
最初に思いついた未完をお題にしようか。
自分の人生だけは
完結したか未完結なのか不明である
死人に口なし
能力者に虚言あり
宗教は信じる者しか救わない
現代科学では解析できない
死という物語の終わりは誰のみぞ知る?
冬に給食でみかんはよく出た。でも、その全てが冷凍みかんだった。
なんで冬に冷凍みかんを食べなくちゃいけないんだ。どうせなら夏に出してくれ。と小学生の私はちょっと怒っていた。
大人になった今でも思う。
冬に冷凍みかんはやめてくれ。確かに美味しいけども!
白いスジを丁寧に取り除いて
口にポンと入れる
なんだか
それって
美味しそうに見えなかった
皮をざくざく剥いて
ぱふっと食べる
そういう食べ方の方が
美味そう
ひとつくれ
ポーンと
こっちにひとつ投げてくれ
2024/12/29 みかん
スジ取る派・薄皮むく派・そのまま派 みんな違ってコタツ最高
題-みかん
「みかん」
皮を剥くのに精一杯だったのに今は簡単に剥ける
みかんを片手にこたつでおしゃべりしてたのに
今は一人で食べている
わたしも大きくなったのだな
みかんを見ては幼い頃を懐古する
戻れるならば、戻りたい。
変わってしまった私と変わらないみかん
今日のみかんは酸っぱいな。
みかん箱の 定位置は玄関にて
12/29「みかん」
俳句002
冬場の玄関はほぼ冷蔵庫。