『ひなまつり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ひな祭り
母は今、我が家の姫である。
私がお母さん代わりになってしまったので
甘酒と桜餅、ちらし寿司を作って振る舞った。
セブンイレブンの美味しいプリンを食べたり
買い込んだクッキーを缶に詰め替えたり
大好きな大河ドラマを見たり
私は忙しくて、てんてこ舞いであったが
母はとても楽しそうな1日で
良かった良かった。
と、思っていたら
耳が痛くなったそうで
明日は耳鼻科に連れて行かねば
私は結婚もできず、
子供もいないが
母の介護をしていると
子供を産んで育てている普通のお母さんの
大変さが尊いと心底思う
私は世のお母さんのように子育てをできなかったから
今、介護で疑似的に経験させてもらっているのかな
と、思う。
愛する人との子供を育てられたらどれほど幸せだろうか。
そんな奇跡が少ないのもわかっているが
残りの人生で何かしら子供の役に立つような事がしたいなぁ。
ひなまつりぐらい甘えてもいいのだろう。
ケーキめっちゃ甘かった美味しかった
この家族みんなで食べるのが嬉しかった。
でも、そこには笑顔なんてなかった。
こんなはずじゃないのにね。なんでこうなるんだろ。
考えるだけ無駄なの。でも解決法はあると思うから。
今日ぐらい甘えて今日ぐらいは抱きしめて欲しい。
高校卒業するやつが子供みたいなこと言って恥ずかしいね。でも抱きしめてもらってないから。
こんな愛情普通の子は貰えているのかな。
普通はもらえるのかな。
強いんじゃない。強くならないといけないから。
強くなってんの。何も知らないのにそんな勝手なこと
私に問わないで。
お内裏様を母と一緒に箱から出して、部屋に飾る。美しいお顔立ちは何年経っても変わらず、ガラスの中で静かに微笑みをたたえている。
家が変わっても、わたしと同じ年を歩んでくれたあなたたちへ。
大きな大きな、感謝を込めて。
なぜこうなってしまったのか。今この時もわからないでいる。僕がこんな目に遭うなんて...
僕の名は歌田楽斗(かだがくと)これは大晦日の時のこと。毎年
ひなまつり
ちらし寿司楽しみに毎年してた。
はまぐりのお吸い物とか。
女の子のお祭り。
あられとか。
いいよね!!
ちらし寿司は小さいときは作ってた。
楽しかった。
ひなまつりの楽しみといえば、パステルカラーな三色に彩られたあまぁい餅のお菓子がその時だけ販売されること。
母が三月三日の数日前に購入し雛壇に置いておくので、ずっとチラチラ視界に入って我慢の日々が続くんだ。
今日はやっと、三月三日。
やっと開封できる。
もう口の中であまぁい味がしてきた。
はやくはやく。
さあ、今年も元気に、
いただきます!
成人に与えられたあられ選る不孝のまま幸へ向かっている
ひなまつり
今日は女の子の日らしい。
何したらいいかわかんないけど。する気もないし。
そんなことも考えながら登校してたら、前の女が転けた。いつもなら素通りだが、今日は女の子の日らしい。声をかけてハンカチを貸してやった。
授業中、隣の席の女がくしゃみした。半袖で寒そう。いつもなら何もしないけど、今日は女の子の日らしい。ジャージを貸してやった。
放課後本を借りに図書室へ行った。図書室は広いから移動するのが大変。本へと手を伸ばす女がいた。椅子を取りに行くのも面倒だろう。いつもなら素通りだが、今日は女の子の日らしい。本を取ってやった。
鞄を取りに教室に戻れば田中が1人で掃除をしてる。いつもなら何も言わず帰るが、今日の俺は物凄く優しい。手伝ってやった。
俺が何かした女達と田中は喜んでいた。
良いことしたな、なんて考えながら歩き出す。
ひなまつりってきっと、女の子に優しくする日なんだろう。田中はまあ、オマケだ。
貧乏な我が家は
いつも折り紙のお雛様
それでもしあわせだったし
いまもしあわせ
「ひなまつり」
地元のひな祭りに出かけてみた。
コロナ渦でイベントがことごとくつぶれていた中でやっと開催できた一大イベントのひな祭り。
市内市外一丸になって、お雛様を飾り、観光客をもてなし、地元の良さをアピールしていた。
で、私はというと、人の多さに萎縮して早々に帰ってきてしまった。
本当は、神社のお守りを家族のために買って、甘酒をいただいて、地元ならではの色々を買おうと思ってきたけど。
そんな私の本日の戦利品は、ご自由にどうぞ。と酒屋さんの店先に置いてあった酎ハイタンブラーと、値切り倒して買った色鮮やかなストール3つ。
タンブラーを使って晩酌しています。
それなりに良いひな祭りだったかも
-2024/3/4
お題「ひなまつり」
私にとってひなまつりは特別。
お母さんが私の好きな物を沢山つくってくれる。
その日だけは珍しく私の意見を一番に優先してくれる。
まるで
もう一日の誕生日みたいに…。
ずっと羨ましかった。毎年この日は街が桜色に染まる。骨ばった身体もボサボサの髪も重めの一重も女の子らしくなんてなかった。女の子になりたかった。到底叶わない願いだった。こんな願い胸の奥に閉まっとかなきゃいけない。
ひなまつりなんて嫌いだ。
お前は女になれないと言われているようで嫌だった。ひねくれているのは分かっている。でもどうしてもそう思わずにはいられない。
歳を重ねるごとに思いは積もっていってしんどさは増すばかりだった。
女の子になれたらな。
ひなまつり
【短歌】
・婚期とか知らないけれど漆塗りのミニチュア達が興味深くて
・給食にお菓子がつく日 お吸い物を3色の麸で飾り立てる日
子供の頃、姉のために用意された雛壇飾りを見て、なぜ私のはないのかな?と思った。
姉は、2月末に誕生日が来るため、誕生日前になると
おひなさまを出すから、手伝って!
と、よく母に言われ、言われるがままに手伝った。
こんなに沢山のお人形がある。
ガラスケースに入った物も合わせれば、六畳間は足の踏み場がなくなる。
こんなにあるんだから、1つくらいは私のために用意されたのがあるはずだろうと、箱から1つずつ出すたびに、
これは誰の?と母にいちいち尋ねた。
これは誰の?
ん?お姉ちゃんのだよ。
これは誰の?
お姉ちゃんの。
さすがに3つ目を過ぎた辺りから、母も面倒になり、
そんなこといちいち聞いては箱から出してたら進まない!聞かなくていいから、やりなさい!
結局、私のために用意してもらったお雛様は1つもなかったことを知る時が来る。
今、自分も親になり、あの日の事を思い出すと、母のあの返答は、子供の不安に寄り添えてないな。あれは無い。と思う。
そう。意外と子供の頃の事をよく覚えていて、言われた言葉はハッキリと鮮明に。
その度に、やはり姉は特別に可愛がられ、期待されて大切にされたのだ。
そんな時、私は自分の事を少しだけ褒めてやりたくなる。
そんなに粗末に扱われて、ヤンキーにならずによく頑張ったな!と。
まったく期待されなかった分、伸び伸び自由に期待を超えて成長させてもらったわ!
期待されなかったから、どんぐりくらいの成長でもとても大きく育った事になる。ただそれだけ。
ひなまつりはおひな様とおだいり様だけれどそれを照らすぼんぼりも素敵だよね
【ひなまつり】
年に1度女の子のためのお祭り
年に一度、自分が特別だって思える日
いつの間にか、飾ることがなくなっていたお雛様。早く片付けないと、婚期が遅れるって言ってたのはおばあちゃんだったっけ。
ひな人形を飾ることより、ちらし寿司や春のスイーツが楽しかった私。いまだ独身。
でもこうして元気に大人になれたしね。
何が幸せかは自分で決めさせてもらうね。
私にも娘ができたら、またお雛様買うのかな。
そんな繰り返しも悪くはないか。
何はともあれ、ひなまつり。
成長を見守ってくれた人たちとお祝いでもしましょうかね。
昨日がそうだったんだ。私も覚えてないや…
だって、誰も出してくれないんだもの。
押し入れから、物音がした気がした。
『ひなまつり』
桃の節句にはしゃぐ姫君。
この愛らしい雛鳥がどうか、大空に羽ばたくまで健やかでありますように。
ひな祭りの歌のような、結婚式を
いつか自分もするなんて、
夢にも思わなかった。
照れながら、でも、かしこまって
二人並んで、みんなの前でお祝いを。
今思えば、本当に夢のようだった。
自分にとって大切な人との結婚式を、
無駄にしないように、
忘れないように、あのときの気持ちをとっておこう。