『ないものねだり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
駅のコンビニ前で子供が泣いていた。
片腕の取れたぬいぐるみを抱きしめながら泣いていた。
子供の手を引く母親も辛そうに眉を顰め、泣きそうになっている。
「あともう少しだから」
母親が言うが、子供は母親に着いていくのが嫌だと言って近くのコンビニに入りたがる。そんな子供の小さな腕を母親が無理やり引っ張るが、子も同様に、意地でも動かないとばかりに地に足を縫いつけたままだった。
そんな様子を、俺は見ていた。
周囲は母子たちを面倒くさそうに遠目に見るか、母親を憐憫の目で見た。
子供は泣きわめき、ついにはヌイグルミを”落とす。”
そこでやっと俺は動くことが出来た。
「すみません。ちょっとお話いいですか?」
___一体、どれだけの人間が本当の母子だと思ったことだろう。
海外では、物を落とす行為がとある事件を指し示す。
俺は子供に向き直った。
「怖かったね、大丈夫?」
「……お兄さんも、大丈夫?」
え?
刹那、ガツンと後頭部に衝撃が来る。目の前がチカチカと光った。
そこから俺の記憶は無い。
どうして『父親役』は居ないと思ったのか。
お題 『ないものねだり』
希望を持つのは、もうやめようか。
私は友達が嫌いです。
なのに友達を作ります。
なんでか……?
よく分からないです。
作っても作っても、一生分かり合えるなんて人
いないのに。
だけど、そんな人を求めて、一生ないものねだりしてる哀れな私には、分からないでしょうね
ないものねだり
見つからない 見つからない
自分の良さ
人だけ輝いて見えて
自分は野良猫のようさ
暗いところでこっそり
生きていきゃいい
華やかな場所は似合わない
探している 探している
でも本当は
自分の良さを探している
比べなきゃいいのに
比べてしまう
そしてしんどくなって
時々その苦しさに
耐えられなくなり
自分は一人死にたくなる
ないものねだりばかり
繰り返し
人を妬んだりしたり
見苦しい
ないものねだり
自分には見つからない
良いところ
一つも見つからないから
ないものねだりばかりして
一人苦しんで
自分は行きたい
苦しまずにいられる
一人の空間
2023年 63
『ないものねだり』
君と同じものが欲しい。
沢山いる友達。僕にはいない。
その天才的な頭脳。僕は馬鹿だから。
君の優しさ。僕にはそれがわからないから。
あげたらキリがないよ。
だから僕に分けてくれないかな?
ねぇ、聞いてる?聞こえてる?
どうして、目を閉じたままなんだい?
ネェ コタエテヨ
「みつちゃんの髪サラサラ〜いいなぁー。」
みつちゃんの髪を撫でながら言う。
「そんなこと無いよぉ〜私は背が高いなーちゃんのほうが憧れちゃうなあ。」
なんてみつちゃんは私の身体をつま先から頭までじっくり見渡す。
「お互い、ないものねだりだね?」 なんて笑う。
【ないものねだり】
じゃあまたね と
手を振って
ふたりから
ひとりに
減った
その分
寂しさ
増えて
✩ 数式 (85)
【ないものねだり】
私にだって、才能はある。
それでも、あの人の方が上だった。
「隣の芝は青く見える」なんて言うけど、
もう既に持ち合わせているのに強請ってしまうのは、いけないのだろうか。
あぁ...羨ましい...憎くて、憎くてたまらない。
どうして?どうして?あの子ばっかり...
私の親友は、完璧だ。
彼女が歩いたら、誰もが振り返るあの容姿。頭も良くて、運動神経抜群。私は彼女に何一つ勝てない。おまけに性格も良くて、彼女が助けを求めるとみんなが手伝ってくれる。しかも、こんな私なんかとも仲良くしてくれるなんて、みんなに自慢したいぐらい完璧だ。
あぁ...羨ましい...憎くて、憎くてたまらない。
どうして?どうして?あの子ばっかり...
神様は不公平だ。完璧なあの子に勝てるわけない。
そう思い泣きながら、私はまた静かに眠りについた。
[ないものねだり]
さみしいさみしい
誰か誰か
此処に居るのをみつけて
ないものねだり
私はあの子みたいに可愛くなりたい。
ウチはあの子みたいに優しくなりたい。
アタシはあの子みたいに明るくなりたい。
「ないものねだり」したってしょうがない。
だって私は私。
あの子はあの子だから。
だから私は
『私の良いところ』を見つけて
それを活かすことにする。
あの子に並んでみせる。
日々、あなたの笑顔を求めて
笑顔がもらえたら、「ありがとう」が欲しくなる。
もっともっと、愛してほしくなる。
ねえ、私のこと、愛してる?
隣の芝は青い、隣の花は赤い。
いつだって人間は他人の何かを羨ましがってる。
自分にないものを、自分に足りないことを
もっと、もっとって求めて…疲れない?それ。
僕からすれば、自分らしく生きてるだけで
十分だと思うんだけど。
そうもいかないことが多いらしいね。難儀だねぇ。
でもね、いいんだよ、そのままでさ。
お腹いっぱい食べてたっぷり寝て、ゴロゴロする。
そんでときどきお散歩と、日向ぼっこする。
それだけで幸せじゃないか。
ん?そういうお前はないものねだりしないのかって?
それは僕には関係ないおはなしだ、にゃあ。
隣の芝は青いけど、こっちの芝には猫がいる、ってね
#ないものねだり
“あの子のあの服可愛い”
“あの子のあの靴どこで買ったんだろう?”
“あの子の仕草は本当に可愛い”
“あの人のスタイルすてき”
“あの女優さん本当に肌きれい”
“あの子の”
“あの子の”
“あの子の”
“あの子の”
““““いいなぁ、、、””””
私もあんな風になりたい
なんて
あまりにも寂しいね
みんなそれぞれ努力している
みんなそれぞれ他の人にはないものを
持っている
よその芝生を見るよりも
我が家の芝生を見てみようよ
自分でも知らない
でも
他の家にはない
自分だけの花が咲いているはずだから
『ないものねだり』より
新しい服が欲しいな
お父さんに無い物ねだり
新しいメイク道具が欲しいな
お母さんに無い物ねだり
何でも貰えてきた
たくさんたくさん愛されてきた
そう思っていた
両親共に不倫していた
私を一人家に残して
夜までどこかいっていた
でも、私は暇じゃなかった
時間ができれば、スマホをいじったり、漫画を読んだり、おしゃれをしたり
私が遊べる道具はいっぱいある
どれも、両親が買ってくれたもの
私は両親から気を逸らさせる
課金制娘だった
金色の髪と、短いスカートと、薄い化粧。
あなたの好みと真逆なのは、わかってるんだ。
貝をください。
集めてます。
酒をください。
家をください。
愛をください。
ありがとうございます。
まだ、お願いしてもいいですか。
目をください。
耳をください。
舌をください。
手をください。
足をください。
脳をください。
全部無いんです。
無いものは皆から貰うことになっています。
よろしくおねがいしますね。
足りないんだよ。全然足りない。
何がって? なんだろうな。愛とか?
おまえは、毎日オレに水をくれるけど、足りてない。
どうしてだか分かるか?
オレには壊れた器しかないからだよ。全ては流れ落ちてしまう。
オレに必要なものはな、穴の空いてない器だ。
ないものねだり
人と比べて落ち込んだり…
人に比べられて…
どうせわたしなんて
ダメダメと自信無くしたり…
ずっと…自信なんか持てなくて
つらくてつらくて…
死にたくなった
でも…
死ねなくて…
どうすればいいのか
と自問自答する日々
答えなんか見つかるわけ
ないの
夜中に目が覚めて…
涙して
気持ち沈んで
を繰り返す
考えただけで…
つらくてつらくて
涙が止まらないから
もう、書けない…
ごめんね
こんなわたしが
生きていてごめんなさい
ないものねだり__
今日もお母さんは知らない男の人を家に連れて来た。
「入っちゃダメよ。」
連れてくる度寝室に男の人と2人きりになり
変な声が聞こえてくる。
2時間ぐらいしたら部屋から出てきて男の人は帰る。
そしたらお母さんは僕のことを「ストレス発散器具」
と呼んで今日も殴ってくる。
「あんた目障りなのよね、消えてくれない?
彼と私の為にも、ね、?出来るでしょう?消えて。」
「消えて」なんて初めて言われたからどうすれば
いいかわからなかった。だから僕は
「ぼくがしんだらおかあさん、ぼくのことあいしてくれる?」
「愛して、?…ただの遊びで出来たあんたなんか
誰がどう愛すというの?ああ、wでも消えてくれたら褒めてあげる。上手にしねましたってね!w」
「……」
おかあさん。わかったよ。じゃあ、今おかあさんの前でしぬね。
さいごにわがままいってもいい?おかあさん、
「愛して…?」
なんて、
ないものねだりだね。
先日、アパートのベランダから5歳の男の子の
飛び降り自○がありました。
尚、全身は痣だらけで虐待の疑いが有り、
男の子の母親、×○さんを虐待の疑いで逮捕致しました。
没。