『たまには』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
家族が寝静まった深夜のことだった。
俺はベッドに寝転がりながら映画を観ていた。
コンコン
ノックの音が聞こえた気がして「どうぞ?」と声を出し、体を起こす。
ドアが開いて入ってきたのは今年小学6年生になった7つ違いの弟だった。布団を抱えてキョロキョロと目を動かし、落ち着かないようすで中に入ってくる。
「お前、まさか…おねしょか?」
「そんなわけあるか!」
「じゃあ、まさかお前、俺のことすき」
「キモい! バカにぃ!」
「ふ、冗談だ。わかってるって。夢精だろ? 洗面台で洗って洗濯機に放り込んどけよ。」
「え?」
「え?」
「あ、ごめん、違うけど…次はそうする。」
「おう、そうしとけ…で、今日は、何?」
「こわくてねられないからいっしょにねて。」
「え?」
「間違えて怖い動画見ちゃったから一緒に寝て!」
「お前…めっちゃガキだなぁ。」
「ガキなの! 早くベッド入れて! 後ろが怖いの!」
「はいはい。あ、後ろの方はお連れ様ですか〜?」
「あーー! もう、そういうのいいから!」
俺はベッドの窓側に体を寄せようとしたが「オレ、窓側!」と弟は俺の体を乗り越えて窓側に寝転がった。
「ベッドの下から出てくる系だったのか?」
布団にすっぽりともぐり込んだ弟の隣りで、俺も自分の体勢を整え直し、また映画の続きを見始めながら尋ねる。
「出てくる系だった…。」
今さっき丸まったばかりなのに、弟の声はもう眠気を宿していた。
布団はいつもより温かい。
規則的に、微かに上下する布団。
聞こえる呼吸の音に俺まで眠くなってくる。
このシチュエーション、なんで彼女じゃなくて弟なんだよ、と自分で自分にツッコミをいれてしまう。
映画の内容はもう頭に入ってこない。
すっかり寝入った弟の頭はもう布団から出てきていた。ガキ扱いするなと、最近あまり触らせなくなった頭を軽く撫でる。
(まあ、たまにはいいか。)
大きな欠伸が出たのを境に、俺はいつもより少しだけ穏やかな気持ちでまぶたを閉じた。
ねぇ、少しくらいそっちから話しかけてくれてもいいんじゃない?
「君が今の恋人のこと、大好きなのは知ってるわ。でもね、たまには私のことも見てちょうだいな。淋しくて死んでしまうのだから」
なんて、茶化して言えたら良かったのに。実際は、君の薬指の指輪が視界をちらつく度、呼吸が止まって言葉なんて出てこないの。
たまには
たまには顔を上げて、空を見上げてもいいかって思うんだ。
見上げるたびに、空の色も雲の形も違うから。
同じ空にはもう二度と出会えないかもしれない。
だから、その出会いを大切に。
今、この時を生きていこう。
#たまには
会社員にも慣れ、これから三連休だった。
自宅に帰ると積みゲーが溜まっていることに気がついた
「たまにはゲーム三昧と洒落込むか」
コーラとポテトチップスを置いてテレビゲームを起動。
選んだのは名作アクションゲームの続編
装備を選んで街を回る、死にゲーだけあって結構な難易度だった
昔はテレビゲームをよくやってた、学校帰りみんなで集まって格闘ゲームをやるのが楽しかった
大人になると他人ゲーム実況やソーシャルゲームで満足して、あまり自分からテレビゲームをしなくなってた。
誰かになりきり没入する
いつの間にか忘れていたけど、やっぱりテレビゲームは面白かった
「名作だったな」
ゲームのエンドロール俺は泣きながら呟いた。
毎日朝早く起きて
毎日満員電車に乗って
毎日頭を使って
毎日身体を使って
毎日好きでもない事ばかりに
君は必死に心を使って
私はもう見てられないぜ
だから今日はこの私が
君の頭と身体と心を使うよ
さあ、ゆっくりおやすみ
「−たまには−」
たまには
たまには、息抜きね。
トントン肩たたき。
いつも、ありがとう。
お仕事、毎日頑張っているんだもんね。
息抜きに、一緒に、あったかいココアを飲みたいね。
たまには魔王だって息抜きが必要だ
勇者に追われる毎日
疲れ果てているんだから
そんなときは人間に姿を変える
薄汚れた衣服 白髪の風貌
酒場の灯りが近づいてくる
酔いどれの旅人たちが
にこやかに迎え入れてくれる
誰かがギターをかき鳴らし
村で流行りのうたを歌う
時が流れるのを忘れて
魔王の杖 勇者の剣
それがどれほどのものさ
野心を持たない村人が
いちばん幸せのありかを知っている
#たまには
毎日 毎日 毎日
同じ事のくりかえし
決められた時間からにげだせない
だって、もし私がいなくなってしまったら私の代わりはいるとしても、私と同じことはできない
でも、身体にまとわりつく鎖を
他人では開けられない南京錠の鍵をこじあけて
解放という名の自由を
自由という名の不自由を
こころから味わいたい
#たまには
たまには気休めが必要だな~
題名【たまには】
たまには
倒れそうになる限界まで
立っている人がいる
倒れないように調整して
立っている人がいる
倒れないように最初から
できるだけ座っている人がいる
自分の判断を誤ると、結局
倒れてしまったり、うまく立てなかったり
たまには座る、たまには立ってみる
このバランスの取り方がむずかしい
取り方の違う人同士が
互いを理解するのも、むずかしい
親子、兄弟、仲間でも
人それぞれなことは、わかっているのに
🕊️春は陸が
目覚める時期
3月の風は
朝のあくびである
ルイス・グリザード✨
☘️🤍☘️🤍☘️🤍☘️🤍☘️🤍☘️
たまには
空を見上げてみよう
青く広がる空や
白く浮かぶ雲や
色とりどりの鳥たちや
たまには
風を感じてみよう
心地よく吹く風や
髪をなびかせる風や
香りを運んでくる風や
たまには
音を聞いてみよう
人々の笑い声や
車の走る音や
水が流れる音や
たまには
味を楽しんでみよう
甘いものや辛いものや
お気に入りのものや
初めてのものや
たまには
自分を見つめてみよう
喜んだ顔や悲しんだ顔や
怒った顔や恥ずかしがった顔や
たまには
何もしないでみよう
考えないこと や
感じないこと や
言わないこと や
ただ ある こと を
《たまには》
たまには 洗濯でもしたら?
たまには 子どもを泣き止ませてみたら?
たまには 買い物につきあってよ
たまには 園行事に参加したら?
たまには 子どもと遊んでみたら?
たまには ごはん作ってみたら?
たまには 両親に顔見せにいこうよ
たまには 家族で遊びにいこうよ
たまには やすみの日なんだから出かけてくれば?
たまには スマホ見るのやめてよ
たまには 私の話しも聞いてよ
どうして思い出すことは喧嘩したことばかりなんだろう
楽しかったことも、おなじくらいたくさんあったのに
ねぇ、
たまには おもいっきり泣かせてくださいね。
たまには贅沢でもするか。となってもせいぜい使って1000~2000円が限度の貧民なのであった。現代の奴隷かな?
まぁ歴史にあるガチの奴隷とは比べ物にならない、と思ったけど、奴隷と一言で言っても時代と場所で全然待遇が違うか。
なんかで見た気がするが奴隷は所有物だから見た目や言動がだめだと所有者がばかにされる。だから金持ちの奴隷は市民よりいい生活をしてた時代、場所があったとか。ほんとかは知らんけど。
まぁどうでもいいや。お題と違うけど花粉症の薬の話。薬は効果が出るまで時間がかかる。それは知識としては知ってたけど薬って症状が出てから使っちゃうよね。
これもほんとか知らんけど花粉症の薬は花粉が本格的になる前に事前に使っておくと、いざ花粉が本格的にぶわーってなった時大丈夫らしい。
確かに花粉症の薬を使い始めた頃より今のほうが症状が軽い気がする。今後は事前に耳鼻科に行って事前に薬を使っておくといいのかもしれない。これに関してはもうちょっと調べる必要があるけど。
お題に戻ってたまにはと言うと今日は一週間ぶりのジャンプですよ。無理やりすぎるか。ははっ。
今週のジャンプは不可視の悲劇だったか。そういえばこいつの悲劇はわかってなかった。来週決着して再来週でビリー様なのかね。今のスピード感だと来週不通とビリー様に触れそうではあるけど。楽しみだね。
ワンピースはなくて呪術。んー、こっちは楽しみが先伸ばしにされた感。すくな逃げちった。呪術は終わりが近いんだっけ。どう終わるんだろ。
大罪はギア上げてきた感じあるけど打ち切り回避できるんかね。結構面白いから続いて欲しいわ。今日はこんなもんかな。
たまには
今日、私は機嫌が良かった。
いつもなら気にかけず素通りするだろう、野良猫にエサを与えてやった。
薄汚れた毛並みの身体で、私にすり寄って来たので思わず避けてしまった。
私は、機嫌が良かったから親切になろうと思った。
明日になれば、すっかり元の性悪な性格に戻っているだろうから、今日くらい“イイヤツ”になろう。
友人に昼食をおごった。出来心だ。
たまには、イイヤツになるのも悪くない。
帰りに私は気分が良かったから酒を買って帰った。
機嫌が悪くても酒は飲むのだが、今日の私が飲む酒は一味違うだろう。
部屋に戻り、テレビをつける。
遠い異国で戦争が起きている。
気分が悪くなり、テレビを消し、酒を飲んだ。
結局いつもと何ら変わらない空虚な一日だった。
たまには、休んでもいいんじゃない?
たまには、浴びるほどお酒を飲んで
たまには、サボったっていい
たまには、自分のこと存分に甘やかして
たまには、好きなものたくさん買って
たまには、嫌なこと忘れようよ
たまには、でいいから
たまには、と思って自分を甘やかすと
結局は「たまには」と言える頻度ではないことにこの機会を使ってしまう
発想が貧困だからそうなってしまうのだろうか
たまには、、と考えると
期待感を伴うワクワクとした気分になり
自分を喜ばせる何かをしたくなる
さて、今日は滅多に休まない会社を休んだ
突然に空いたこの時間を何に使おうか
そう考えるだけで楽しい気持ちが湧き上がる
たまには何も考えない、何も見ない、何も聴かない、そんな時間があったっていい。
#たまには
たまには
何も考えずに一週間旅行したい
ちょっと遠くに
ちょっとリッチに
ちょっとおしゃれして