『たくさんの想い出』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
保育園、小学校、中学校、高校、専門学校、職場。
それぞれに思い出すことはある。
思い出すことはあるけど、ハッキリ言って思い出したくない事の方が多い。
友人や先生の顔はぼんやりとしか浮かばないのに、その時の状況や言葉や、音、匂いなんかは何故かはっきり覚えている。
どれもこれも不快で、うるさくて、臭くて、思い出しただけで嘔吐きそうになる。
ふとしたきっかけでそれらを思い出してしまうと、頭の片隅や胸の奥にずっとそれがこびりついて、数日は離れない。
せめて一つくらい、いい思い出があればいいのに。
END
「たくさんの思い出」
『眼鏡』
たくさんの想い出が詰まっているものと聞いて何を思い浮かべるだろうか。写真がたくさん詰まったアルバム、或いはその写真を撮り続けたカメラ。長年乗り続けて様々な場所をドライブした愛車だと言う人も居るだろう。
私にとってたくさんの想い出が詰まったものは、小学生の頃からかけ続けている眼鏡だ。
私は小学生の頃から目が悪い。今となっては裸眼では視力検査の一番大きいランドルト環すら怪しい始末。
そんな私が文学を読んで感動し、たくさんのゲームを楽しみ、綺麗な景色を見て旅情に浸ることができたのはひとえにこの眼鏡があったからこそだ。
もしこの眼鏡がなければ、文学を読むのは億劫で、ゲームなんて楽しむ余裕も無く、綺麗な景色はいくつかの色がただ無造作に塗りたくられただけの絵とも言えない何かにしか見えなかっただろう。
朝起きたら付けて、夜寝る前に外す。最早何も考えずとも無意識のうちに行うルーティンと化した行為。他人から見てみればただ眼鏡をつけ外ししているだけ、本当にただそれだけなのだが、見方を変えればこれは想い出を作るための行為と言えるのだ。
ほとんどの時間眼鏡をかけているからか自分の目は元々こんなにも視力が良かったかのような錯覚を覚えるが、私が今までに想い出を積み重ね、そしてこれからも作り続けて行くために必要なもの。
写真が詰まったアルバムは私の目で、その写真を撮るためのカメラがこの眼鏡。そして長年使い続けてどこに行くにも一緒だった。
だから、私にとってたくさんの想い出が詰まっているものと問われれば、それはこの眼鏡だ、と胸を張って答えられる。
──お題:たくさんの想い出──
想い出を彩る君の喜怒哀楽
ここから「喜」と「楽」を増やしたい
#たくさんの想い出
【たくさんの想い出】
クローゼットを開けて
日の光が待ち侘びたように入り込む
トランクに詰まった新しい想い出を
大切な宝箱に移してく
日に焼けないように
色褪せないように
あの時のまま思い起こせるように
大切に仕舞い込んで
自分の糧になっていくのを感じながら
そろそろ飾りきれないくらい
たくさんになったそれらを満足気に見つめて
またねと扉を閉めていく
2024-11-18
あ、みつけた。空の星。
遠くにあればあるほど光は薄く弱くなっていく、記憶の欠片。
それでも数え切れない瞬きがあって、消えることだけは永遠にない。
ふと見上げた瞬間、手を伸ばして、また、かき集めてみたくなる。
もう、届きはしないとわかっていても。
ふとした拍子に、幼稚園生とか小学校低学年の頃の思い出が蘇ることがあるんだけど、思い出すことが無いまま十数年が経っていても、きちんと頭の中には残ってるなんて面白いなあって思う。きっとまだ頭の中にはたくさんの思い出が眠ってるんだろう。
たくさんの想い出
一人でもいいじゃない
どこにでも行こう
想い出作ろう
写真に残そう
愛らしい茱萸の実小さな思い出
勇気生まれる深紅のたまご
夕焼けに小さな君を映してたんだ
シルエットモカブラウン
♯たくさんの思い出
有り余るほどの
溢れおちるほどの
貴方との記憶
季節が流れる度に
言葉を聞く度に
そこを見るたびに
私の心は貴方とのを思い出す。
けれどもそれは今とは違う、
消せない思いは
ありすぎて、私をここに留める
いつになれば
想い出になってくれますか?
─たくさんの想い出
たくさんの思い出
少しずつ色褪せても
遠い場所でくっきりと光る
マーブル模様の向こう側
たくさんのおもいで
積み重ねたそれらが、私の財産であり、私の全てである。
まずは枠だけ失礼します!
今日は少し、誰かに読んでほしい気持ちで書いてみます。
お題を見たとき、ハッとして泣きそうになりました。
涙腺の緩みを実感する17歳がここに…。
ちょうど10日後には、18歳になります。
制服を着ているのに成人って、また不思議な感覚で。
ここに来るまでの連なりは、やはり悪いことの方が記憶に残るみたいで、良いものとは呼びたくない。
あんなになりたかった「大人」が近づいて来た今の私は、なんと逃げ出したい心持ち。ないものねだりだなあ、と思います。
ただずっと、生きるために必死だった。
死とは無縁の世界が、少しずつ変わっていって、最も死に近づいたのは5年前かな。あまりの恐ろしさに、生きることが希望に見えました。でも確信にも変わった。
いつか、必ず死のうと。
そのいつかは、きっといつか来るから、それまで生きると。そう決めました。そうしないとやっていけなかった。
心を殺すことも、作った笑顔も、上手になることが決して大人になることでは無いと、最近気づきました。よかった。
2024年11月18日現在の私にとっての「大人」は、誰かを愛せる人です。大切にする。私を取り巻く全て、私の内側にあるすべてに対して、誠実になる。そんな大人になりたい。
求めることはしない。だってたくさん受け取ってきたから。
心が大きく欠けている私は、満ちている人を憎んでしまうかもしれない。だから、私はそんな欠けてしまった人を救えるような人になりたい。そうして過去の私が救われることを願っている。
たくさんの想い出が、私を育み、生かしている。
抱えきれないほどの想い出を、こぼさぬように、なくさないように。
たくさんの想い出
まだ君と2人で出かけた場所は多くないけれど
これからもっとたくさん2人で色んなところに行って
想い出作りたいね
2人で一緒に歳を取って、今までのたくさんの想い出を語り合って毎日を過ごしていきたい
今までの出来事が思い出
それが積み重なって、
たくさんの思い出に包まれる
悲観的な人間であるので、特に自分の人生が輝いていると
思ったことはない。
ただ、振り返ると楽しかったことや嬉しかったことばかりが
想い出として残っている。
その度に自分も捨てたもんじゃないのかもと
一時的に思うことが出来る。
持続力はないけど、一瞬でも自分を楽にできるのなら
想い出を振り返るのも悪くないね。
(たくさんの想い出)
たくさんの思い出と言えば…
良い事も、悪い事も、それは
毎日、毎日、と日々の積み重ねで
今、この時を生きているのだから
過ぎ去った時間を振り返れば
全てが思い出の上に出来上がっている
…と言っても過言ではないかも知れない
その中から、自分に対してインパクトが
あった出来事は誰しも持っているだろうが
この短い文章の中で、何か1つを選べと
言われても……これは正直難しい。
物心ついた幼い頃から今までの時間を
目を閉じて思い出してみると、
どれもこれも鮮明に浮かびあがって
顔がニヤけてみたり、ため息をついたり
時には、涙を浮かべてみたり…
本当に、なに1つとして無駄な経験は
なかったなぁ…
改めてそう感じるばかり
明日からもまた、大切な思い出を
重ねながら1日、1日を大切に生きて
いきたいと思う…
子供の頃いつも行っていた公園は取り壊しになってしまったし、仲が良かった友人とは連絡をとっていない。
大好きだったオレンジジュースはもう売っていないし、通っていた学校は廃校になってしまった。
アルバムを無くした今では、あの頃のことは私の脳内にしかない。
私しか覚えていない思い出だって、きっとある。
私の心には、そんな「たくさんの思い出」が詰まっている。
作品No.232【2024/11/18 テーマ:たくさんの想い出】
いいことよりも
悪いというかよくないことばかりが
ここに残っている
もっと
楽しい思い出とか
ほしいな
『たくさんの思い出』
たくさんの写真が貼られたアルバム。
写真に映っている人物はどれもみんな笑顔だ。
「おかあさん、これはー?」
そう言って、男の子は1枚の写真を指差す。
「これはなおくんが生まれたときの写真よ」
「ぼくが生まれたときの写真?」
「そうよ」
「じゃあこれは?」
「これはなおくんが初めて歩いたときの写真よ」
「これは?」
「これは幼稚園の運動会の写真よ。なおくん、かけっこで一番だったでしょ?」
「うん!ぼく、がんばって走って一番取ったの!」
「そうね。なおくん、すごかったわ」
「これはおさかなさん?」
「そうねぇ、これはイルカって言うのよ」
「いるか?ぼくいるかさんだいすき!見に行きたい!」
「そうだね、また今度イルカさん見に行こうね」
「うん!」
「ほら、なおくん、この写真を新しいページに貼ってごらん?」
「これ、この間撮ったやつ?」
「そうよ。ママとパパとなおくんで紅葉見に行ったでしょ?」
「うん!あかとかきいろとか、いろんな色の葉っぱさんあってきれいだった!」
そう言って男の子はアルバムの新しいページに持っていた写真を貼り付けた。
また1つ、新しい思い出が増えた。
「これからもたくさんの思い出、一緒に作っていこうね」
私と貴方
過ごした時間は一緒なのに
つくった想い出も一緒のはずなのに
その重さはまるで違うのね。
「たくさんの想い出」