『すれ違い』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#すれ違い
君はいつも
私とは反対方向へ向かおうとする
だから君は
私より先にいってしまう
振り返ろうが
走ろうが
きっと君はもう見えない
けっこういつも『すれ違い』。今朝はどんな顔してた?明日はどんな顔してる?
すれ違い
多分その時は同じで、でも直線のスタートラインに立っていただけなんだと思う。君が一歩、踏み出した瞬間を私は覚えてる。私が空を見上げたとき、君がどこを向いていたのか知らないの。今日も空が綺麗だね、なんて言って、ただ私と同じ空を見たと信じたかったの。
《 すれ違い 》
私は、学生だ。
部活に勉強に
人間関係に
充実しているような、
押しつぶされているような、
追い込まれているような、
そんな風にして、
今日も私は生きている。
私は、器用でないし、
ギフテッドでもない。
勉強もスポーツも
平均より少し劣っている。
これと言った
強みも、
取り柄も、
私には無い。
本当に模範的な平凡だ。
「やらなきゃいけない」
なんて分かってる。
それなのに、
私は逃げてばかりだ。
自分の努力が、
結果に繋がらないのが
怖いからだ。
自分では100%頑張ったつもりでも、
それが必ず結果に繋がるわけではない。
でも結果に繋がらないのは、
私の100%が足りなかっただけ、
だから、次はもっと頑張れば良い。
そう思う人もいるかもしれない。
でも、私は、
それが出来そうにない。
私だって、
何事にも全力に取り組んで、
何事でも全力で頑張りたい。
でも、
何事にも全力で取り組めない、
何事にも全力で頑張れない。
いつも1歩引いてしまう。
失敗するのが、
結果に繋がらないのが
怖いからだ。
全力でやらなければ、
「私の全力じゃなから」
と否定できる。
でも、
いつも思う。
「あの時、全力でやってたら、
この結果は変わったのかな……」
と、。
自分で言い訳を、
逃げ道を作っているくせに、
後から毎回後悔する。
でも、
私は臆病だから、
弱いから、
ダサいから、
どうしても逃げようとする。
「全力でいたい私」
と
「1歩引いて言い訳が欲しい私」
が
今日も私の中で
すれ違う。
すれ違い
今の世の中、すれ違いって起こるのかな?
あっ、道を歩いていてすれ違うってのは、置いといて。
若い頃はたまにあった。
待ち合わせに来ない…と思っていたら、
お互い違う出口で待っていたりとかね。
携帯とかなかった時代はね。あったな。
あとは、感情的なすれ違い…とか?
あ~。あいにく、こういう繊細な出来事とは無縁なんだな。
paki
いくらすれ違っても良かった。だってきっとまた会えると思っていたから。でも階段の窓から見た時に見えた空から降ってくる君とすれ違った時。もう会えないことが分かった。
すれ違い
すれ違いざまにドロップキック。
すれ違いざまにバックドロップ。
何をと思われるかもしれないが、これは対ぶつかりおじさん用のガード戦略だ。
自慢ではないが私は身長が高くない。
男性にぶつかられでもしたらことによっては休職沙汰になる。
毎日頭の中でシミュレーションをしながら人混みを歩くことで自分を守っているのだ。
少し足早にこちらへと歩いてくる男性を見たら、重心を傾けて踏ん張る用意。
広い道ならすれ違う寸前に一歩踏み出して躱す。
掴みかかろうとする酔っぱらいなら……
すれ違いざまにドロップキック。
すれ違い
一瞬、すれ違いと勘違いを間違えそうになる。
すれ違い…互いに
勘違い…片方だけ(もしくは互いに)起こること?
すれ違いって、
上手くいかなかったり
もどかしいイメージもあるけど、
友達とどこかですれ違ったり
ポジティブな意味でも使うよね。
「さっき〇〇とすれ違ったよね〜!」と
はしゃいでいた学生時代を思い出す。
地元に居ても、
知り合いとすれ違うなんて機会
めっきり減ってしまって
こんなすれ違いなら
たまにはあっても良いのにな、なんて。
君と心が通じ合ったと確信したときのこと
一歩近づけたと思ったときのこと
心がすれ違ったと感じたときのこと
君の心が完全に離れてしまったと気づいたときのこと
どれも全部、昨日のことのように覚えている
もう遠い昔のことなのにね
いつも一緒に歌を歌ってて、お互いに美術部で絵を描くことが好きで仲良い友達がいる。
友達は本当に絵が上手で、だけど私は後輩にすら見下される底辺。ずっと努力してるつもりなのに、1歩も上手くならない。だから友達が褒められてたり自慢してたりするのを見て、辛くなるし、嫌気が差してしまう。隣で絵を描くことに自分へプレッシャーや気まずさを感じている。たまにあの子のことが苦手になる。
「ねぇ!ねぇ!ご飯、何食べるー?」
「なんでもいい。好きなの決めて」
「俺は、〇〇の食べたいのが食べたいの!」
甘えたら、面倒くさい女だと思われるから
私は、貴方の前ではクールな女になった。
静かに居たら、君が居心地悪いと思って
俺は、君の前では甘える男になった。
思い込みは、人を変える。
私、本当は甘えたい人なの。
俺、本当は静かに居たいタイプなんだ。
言ってしまえば、その空間は居心地の良いものになる
本当の自分でいられる。
それなのに、人は真実を言うことをためらう。
怖がる。
それが、人の本能といえば、それまでだが。
「ねー!本読まずに、構ってよ!」
「今、良いところだから」
「じゃあ、私が甘えに行く!」
こっちのほうが 断然良い。
届いた招待状には
時間も場所もない
ボクが描いてゆく
手繰り寄せた糸を
美しい色に染めて
何度も巡り会った
何度も恋に落ちた
報われない恋をと
生まれてくる前に
二人で決めていた
乗り越えられると
どこかで信じてた
誰も知らない物語
5年前キミを見た
心が苦しくなって
気持ちに蓋をした
気付かないフリで
今日もやり過ごす
小さなボクがいた
『すれ違い』
たがいがたがいを思いやれていたころと今でキンモクセイのにおいがちがっていて、そのことに泣いた、季節はずれの雨ひとすじ、胸にともったきみの思い出がすりへっていく。
『すれ違い』2023.10.19
営業の外回りの途中、懐かしい顔とすれ違った。すらっと背が高く、印象的な髪の色と、西洋人特有のすっきりした顔。あれは高校の時のクラスメイトだ。
人懐っこく気さくな性格で、自分ともちょくちょく世間話をしたことがあるし、派手な見た目に反して気のいいやつだった。
最後に会ったのはいつだったか。多分、高校の卒業式以来、会っていないのではないかと思う。
彼は同窓会にも参加していないし、連絡先も交換しなかったから、卒業後なにをしているのかもしらなかった。
しかし、最近ではよく彼の顔を見るようになった。主にテレビで。
彼はミュージカル俳優をやっているらしく、かなり人気者で舞台だけでなくバラエティー番組や音楽番組にも出演している。
初めてそれを知ったとき俺はたまげて、幼なじみの女友だちに連絡をした。
すると彼女は特に驚いた風もなく、よく会うから知ってると答えた。
曰く、彼女は彼の所属する事務所の下でカフェを営んでおり、よく彼と顔つきを合わせているようだ。
それこそ驚きだったし、それなりに親しかったと記憶しているので、そのすれ違いに少しばかりショックを受けた。
気が付くと踵を返して彼の後ろ姿を追っていた。
どうせ覚えていないだろうし、ファンとして声をかけてみよう。そんな気持ちで彼の肩を叩き声をかけた。
彼が振り返る。
名前を呼ぶと、彼は一瞬迷惑そうな顔をしたが、俺の姿を認めると少しだけ驚いたような顔をした。
そして、その表情を笑顔に変えて、高校のときのままの気さくさで俺の名前を呼んで再会を喜んでくれた。そのあとは軽く話をして連絡先を交換し、今度飯でも行こうと約束をした。
もし、今日彼とすれ違わなかったら、こんな奇跡は起こらなかっただろう。
題:すれ違い
いくらすれ違っていても
私は貴方に合わせていたから
貴方はすれ違っていることすら気づいていない。
すれ違い
好物を大きな口を開けて食べる姿が愛おしかった。
たわいもない話をして、馬鹿みたいに笑っていた時もあった。
いつからだろ、一方通行になったのは。
気がつけば、会話も減った。最低限の会話は業務連絡くらい。
一緒にいても、空気が凍りつく感じ。なんだか居心地が悪い。
無理に楽しい会話をしてもそっけない。ふーん、そうとか、へぇーとか。
モヤモヤ、ズキズキ、イライラ。心に少しずつ、亀裂が入っていく。
何があったのか、何がダメだったのか、泣いて聞いても、怒り狂って聞いても、答えてはくれない。
――ごめん、無理。好きな人ができた。
細い糸がぷつんっと切れた。
気づいた時には、遅かったのだ。
いつの間にか、二人はすれ違っていたのだと――
すれ違い
普段の生活に、車を使う環境にいます。運転、下手だけど好きだし、生活に必要なの。
車の中では、流す音楽に合わせて歌うの。すれ違いざまに、対向車のドライバーに気づかれないようにマスクします。対向車のドライバーが歌ってるの見かけて、見えるものだなと気づいてからマスクしてます。
気にし過ぎ?
歌ってて、あぁストレス発散してるなって思う。わたしのプチ幸せ時間です。
[すれちがい]
ウチにはママしかいない。
朝起きて、
ママとご飯食べて、
保育所行って、
お家に帰ったら
ママとご飯食べて、
お風呂に入って、
ママと寝んね。
「ねぇママ、
どうしてお布団は3つあるの?」
「…なかなかパパに会えないね」
図書館へ行く道中
一本の廊下
逃げられない
挨拶するか?会釈?言葉?
どっちに避けるか?
でも向こうはあの人混みを避けるかも!?
目線は?
まっすぐの壁?
相手には気づいて無いフリする?
普段話さないなら問題無い
でも
よく話す人程すれ違うのは難しい
その時はどんどん迫ってくる
頭はぐちゃぐちゃ目はキョロキョロ
息が止まる
そして、
すれ違う瞬間はいつも不審者
何もなく過ぎ去っていった
歩きながら胸に手を当て、深呼吸
すれ違う、それだけなのに
私をギュッて摑む
このサラサラの髪の毛
きめ細やかな肌
いつも求められていると思っていた
私の分身、無意識にそう感じていた
我が子
だから
自分を卑下するように
彼女のこともそうしてしまって来た
ごめんなさい
それではいけないのです
私と彼女は違う人格なのです
分かったふりをしてごめんなさい
もっと尊敬の気持ちで接していれば…
…こんなにも
すれ違いにならなかったのに
ここから やり直ししても
いいですか
ーーーすれ違いーーー