『さよならは言わないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『さよならは言わないで』
『またね』
貴女はそう言った
『うん、またね』
私はそう言った
それっきり貴女とは会えていないね
そんなに私の顔が見たくなかったの?
『私達は親友だ!』……その言葉は嘘だったの?
そんな素振りなんて少しも見せなかったじゃない
私も貴女のこと、なんでも話せる親友だと思ってたのに
勘違いしちゃったよ、恥ずかしい
『またね』
貴女はそう言って
『うん、またね』
私はそう言ったんだ
さよならは言わないで『またね』って言ったんだ
お互いに『またね』って言ったんだ……!
ねぇ、どうして相談してくれなかったの?
ねぇ、どうして私は気付かなかったの?
ねぇ、どうして私なんかが貴女の親友だったの?
……ねぇ、どうして──
もう会うことも叶わない貴女に問いかける
──私じゃ貴女の生きる理由にはなれなかったの?
さよならは 言わないで
私達が会ったのは、きっと偶然で。
私達がお互いに好きになったのも、多分偶然。
偶然で片付けるには、奇跡的だと分かってる。
この関係を続けるには、偶然に頼ってはだめだと。
だから、一度離れて見直したいの。
私達は偶然だけで縛られた関係でないと知りたいの。
お願いだから、「さよならは 言わないで」。
私達は、この先を一緒に見られると、期待させて。
やっぱり、私は君が好き。
だから…さよならは言えないよ…
君も、さよならは言わないで…?
さよならは言わないで
普段は『また、あした』『お先に』と言っていて、さよならは使った記憶がない。
さよならは二度と会わないという意味を感じる。だから、日常でまた会う人達には使わないのか。
いや、二度と会わなそうな人にも『またの機会に』などを使っている気がする。
ということは、再会したくない人に使うということだろうか。
『さよならは言わないで』
微かに残る飛行機雲を見上げる
その先に
あなたの幸福が待っているように祈る
これで最後
その台詞を
何回聞いただろう
バカバカしいと
思いながらも
受け入れて
願ってしまう
さよならは言わないで
さよならは言わないで
たとえ、この世界から
僕が消え去ったとしても
さよならは言わないで
僕はずっと
君の中に
寄り添っているから。。。
お別れとか
さよならとか言わないで
私 あなたが好き
どうしようもなく好きなの
See you again
さよならは言わない
せめて恋人のまま 別れたい
by Mr T.Takamizawa
「さよなら」
私はその言葉が嫌いだ。
その言葉を言ってしまったらもう二度と会えなくなる気がする。
「さよなら」
私はその言葉は言いたくない
その言葉を口に出してしまったら傷ついてしまうから。
「さよなら」
私はその言葉を聞きたくない。
その言葉を言われる度に悲しく、寂しい気持ちになる。
「さよなら」
私はその言葉を言う前に伝えたい。
「さよならと言わないで」
うちのまめちゃんが突然関西弁をしゃべりだした。
(まめちゃんは白いボタンインコだ。目がすごく大きくて、うちに来たとき父が「豆大福みたいだね」といったから、まめちゃんという名前になった。)
「オハヨー」「ダイスキ」とか「イッテラッシャイ」とか今朝は普通にしゃべってたのに、学校から帰ってきたら関西弁になってた。一体何が起こっているんだ。
「おはよう」
「おはようさん」
「大好き」
「好っきゃ」
家族の誰も関西弁を話さないのに、いつ、どうやって覚えたんだろう。ちょっと気味がわるいんだけど、まめちゃんがどこまで返事してくれるのか試してみる。
「さよなら」
「さいなら」
「さよならは言わない」
「さいならは言わへん」
「さよならは言わないで」
「さいならは言わんとって」
「さよならは言わないでね」
「さいならは言わんとってや」
すごい。なんか語尾まで全部変えてくる。
そもそもこれが正しい関西弁なのか分かんないけど、多分それっぽいことをしゃべってるとは思う。
でも何だろう。コントのお笑い芸人より、イントネーションがちょっとおっさんっぽい。まめちゃんの中に関西人のおっさんの魂が乗り移ったりしたんだろうか。
「まめちゃん、本当にどうしたの?」
「まめやん、ほんまどしたん?」
うわ、愛称まで律儀に変えてきた!
どうしようまめやんなんて本当におっさんになっちゃう!?やだやだやだそれは嫌だ!
「まめちゃん、せめてちゃん付けで呼ばせてね!?」
「……ええで」
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所感:
「◯◯◯で」型のお題が出ると、脳内で一度は関西風イントネーションで読み上げてしまいます。
もうすぐ楽しみな映画が公開される。
子どもの頃好きだったドラマシリーズの映画化。
映画のPRを観る度ワクワクする。
でもこれでシリーズは終わりって考えたら何だか悲しくなってきた。
また会いましょうって言ってほしい。
桜の木の下でお姉ちゃんは笑った。
「元気でね、ずっと待ってるから」
私が生まれる前に病気に勝てずに亡くなったお姉ちゃん。
私が事故に遭ってから、見えるようになったお姉ちゃんは、いろんなことを教えてくれた。
学校の宿題も手伝ってくれた。相談も乗ってくれた。
お姉ちゃんは私に生きる面白さを教えてくれた。
幽霊に教えてもらうのも不思議な気分だけど、それ以上に楽しかった。
ある朝、起きたらお姉ちゃんは居なくなっていた。
どこ?
私は必死に探した。
近所の大きな公園の立派な桜。
その木の下に立っていた。
「ごめんね、お姉ちゃん、本当は…」
私は本来、交通事故で死ぬ予定で、お姉ちゃんは死んだ私の魂を連れていく死神だったのだ。
またご飯を食べに行こうよと
期限のない約束をとりつけた。
まだ、一緒に居たい。
まだ、あとほんの数分なら一緒に居れるでしょ?
だから。だから。
今は『さよなら』は言わないで。
って止められてたら
見たい物語ありますよね。
どうして人は同じ繰り返しなんでしょうか
「さよならは言わないで」
私はずっと信じてる
だから、1人でもあなたの事を
思ってる人がいることを忘れないで。
学校を卒業してから
さよならって言葉を使わなくなった
じゃあねとか
またねとか
お疲れ様ですとか
失礼しますとか
そんな言葉ばかりになった
だから、さよならは
本気の別れのイメージ
言われたらすごく悲しくなるよ
貴方の唇を塞いだ
言わせたくない言葉、
言わせたくないから。
私から最初で最後のキス。
そして、
さよなら。
お題
さよならは言わないで
生焼けのピザを炙った火力のない古いガスバーナーを置き忘れて家に帰り、インスタントコーヒーを入れて、それが濃すぎて笑う、そこまで困らないことばかりで、電話はまだ繋がっている
『さよならは言わないで』