『お祭り』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お祭りは楽しいがどこか寂しさがつきまとう
いろんな出店で楽しんで人混みをかき分けて花火を見る
花火が打ち上がり始めると最初は迫力に押される
でも終わり際になると寂しさが勝ってしまう
日本の夏には寂しさがいつも寄り添ってくる
花火が映る横顔がとても綺麗な彼女だった。あの時「誰にも、たとえ神様にも譲りたくないくらい素敵だ」と言えたなら今も彼女は僕の隣に居てくれたのだろうか?
『お祭り』
私は友人の杏花に誘われて、この地域で催される夏祭りに出かけた。
深夜の暗い林の中、神社に向かって一本の道が延びている。私たちはピンク色に光る提灯の灯を頼りに、細い一本道を進んでいった。
杏花と私は今年、短大で出会った。教室で孤立していた者同士、何となく会話をするようになったのだ。無口で友達もいない杏花は、私といる時にだけ饒舌になる。私一人にだけ心を開いてくれていることが堪らなく嬉しくて、私はいつも杏花と一緒にいた。
「こんな所に神社があったんだね。私、この辺りの人間じゃないから全然知らなかったよ」
歩きながら、私は杏花に話しかける。杏花は曖昧に微笑んで、小さな声で言った。
「ここは私にとって、隠れ家みたいな存在なんだ。だから滅多に人には話さないんだけど、結衣にだったら教えてもいいかなって思ったの。だって結衣は、初めてできた親友だもんね」
その言葉が嬉しくて、私は飛び跳ねたくなる気持ちを辛うじて抑えた。十九歳にもなって、子供みたいに飛んだり跳ねたりするのはさすがにみっともないと思ったのだ。
周りは知らない人だらけで、杏花がいてくれなければ心細くなるくらいに辺りは真っ暗だ。知らず知らずのうちに、提灯の柄を握る指に力が入った。隣に杏花の息遣いと、甘い花の香りを感じる。それだけが、幻想的な雰囲気に呑まれそうな私を現実に繋ぎ止めてくれていた。
神社の境内に入る。辺りが急に薄明るくなり、人々の陽気な笑い声が一気に押し寄せてきた。
食べ物や玩具を扱う屋台が並んでいる。小ぢんまりとした空間だが、不思議とどこまでも続いているような開放感があった。
私たちは、たこ焼きと焼きそば、ラムネを買い、少し離れた石段に座った。ソースの香りが食欲を刺激する。二人でたこ焼きをつつきながら、私たちは色々な話をした。食事が終わる頃には、私は今まで以上に杏花のことを知るようになっていた。踊りの輪にも見よう見真似で参加し、楽しい時間はあっという間に過ぎた。
夏祭りが終わり、提灯の灯を頼りにして、来た道を逆に進む。参道の出口まで来た所で突然、杏花が言った。
「私、ずっと寂しかったの。この世界から取り残されてる気がしてた。だから、結衣に出会えてよかったよ」
それが、私が杏花の口から聞いた最後の言葉だった。
夏季休暇が終わり、杏花はキャンパスから姿を消した。
勇気を出して、同じ日本文学科の同期生に杏花のことを尋ねてみたけれど、返ってくる言葉は皆同じだった。
「橋詰杏花? そんな子いたっけ?」
そして皆一様に、精神疾患の患者でも前にしたように、私から目を逸らすのだった。
それから三週間が経った頃、講義の中で私は杏花の行方に関する手がかりを得た。それは、この地域で行われている、あんず祭りの話だ。この地域には、橋詰神社という小さな神社があり、あんずの花を模した女神像が祀られているという。
橋詰杏花。
彼女の名前はこの話にぴったりと符合する。考えてみれば私は、杏花が他の人間と係わろうとする所を一度も見たことがなかった。他の人間には、杏花は見えていなかったのかもしれない。
「結衣に出会えてよかったよ」
上から杏花の声が聞こえた気がして、私は教室の天井を見上げた。
杏花は本当に女神だったのだろうか。それとも、ひたすら存在感が薄い、無口で恥ずかしがり屋な普通の女性だったのだろうか。
その答えは、短大を卒業して数年経った今でもわからない。
夜を駆け街の喧騒まとわせた風は私に祭りを報せる
題-お祭り
お祭りはすっごく心が踊る。その場にいるだけでなんだか楽しい。いや、それは嘘。一人でぶらぶらするには寂しい気持ちになるし、自分に相手がいなかった時にはカップルをみるだけで少しずーんとした気持ちにもなったりする。だからお祭りはすっごく心が踊る。
お祭り、私の旧友が夏祭りに誘ってくれた。
提灯の灯りが辺りを照らし始め、
盆踊りを楽しむ人、お祭りを楽しむ人の熱気がここまで
伝わってきた。
道路の脇に座りながら私たちは眩い光を眺めていた。
何も喋らなくとも伝わる。
『楽しい』
心の底から思えた。
今年の花火が少し楽しみだ。
❦
今年こそは好きな人とでも行きたかったな。
今年も友達と一緒だった夏祭り。
私の地区では今日で祭りに行くのは最後かと思ってます。
友達と一緒が嫌なわけじゃない。楽しかったし。
でも
今年はクラス替えもあって、好きな人ができて
もしかしたら、、、?っていう期待だけは少しあって。
お誘いを待ったりもしたけど
やっぱり一緒に行けなくて、なんならお祭りに行っても現地でも会えなくて。
少し寂しい夏祭りだったな
お祭り
騒げ、騒げ
神様が酒持って来てくれるぞ
踊れ、踊れ
生きて、生きて、生き抜いてやれ
お祭り
私は祭りの日に生まれた
割合大きなお祭りで 夜の行事のために
みんな仕事は早めに切り上げてしまうような
地元民にとってはちょっとした大きなイベントだ
私が生まれた年は
きっと母は祭に参加できなかったんだろう
父は私と母を置いて飲みに行ったのだろうか
今となっては教えてくれる人は誰もいない
子供の頃は自分の誕生日というより
お祭が待ち遠しかった
テーブルに並ぶご馳走
賑やかな出店 華やかな民謡流し
あの頃はこんなに楽しいお祭りが
来年も再来年も当たり前にあると
思っていた
いまは 母もいない 父もいない
わたしは一人地元のケーブルテレビに映る
祭をちらっと見てテレビを消す
まさに今。開催中のスポーツのお祭りが
4年に一回のオリンピック!
詩選手、お疲れ様!プレッシャーもあった
かも知れませんが、一生懸命やっての結果
であれば胸を張って帰って来て下さい!
勝った選手に祝福を!!
お祭りって楽しいし好き
でも、大人数で行くと迷子なったりするし
めっちゃ人混みでいろんな臭いがする
だから、ちょっと苦手なところもある
「お祭り」
お祭りってどんなこと書けばいいんだ...
お祭りをテーマにした物語とか書ける気が
しなかったのでお祭りをどう思ってるか(?)を
書きました。
「お祭り」
正直、お祭りに対して何の思い入れがない。
ドキドキ、ワクワクがない。
たぶん、お祭りがない地区で育ったせいかな。
子供の時は友達と隣の地区のお祭りに行ってた。
楽しかった記憶はあるんだけど、
お邪魔してますっていう感じでどこかで遠慮をしてた。
子供なりに。
そういうのがあったせいなのか、
私の性格のせいかは分からないけど、
お祭りはどうしても冷めた目で見てしまう。
#5 【祭り】
鳥居の向こうに、ゆらぐ兵児帯。
松の木の影と、屋台の提灯。
下駄が跳ねる石畳。
波紋の下の金魚たち。
お囃子の音色はとぎれることなく、
狐面たちの舞は続く。
芙蓉の花と、和紙の残像。
苔むした石灯篭。
今夜の月は、まだ昇らない。
お祭り
花火の音が鳴り響いてました
部屋で聞きました
今日だったのかって思いました
きっと賑やかだっただろうな
家族や恋人に友達とかと
楽しめたならよいんじゃないかな
1人でもいいものだけど
なかなか1人だといかない
たまに出歩いて巡り会えれば
ちょっと空気を楽しむ程度
誘われないと忘れていて
あまり興味はないけど
そんなに悪くない習慣だと思う
散る花が
夜空を曇らす
あっと轟く音に
ほんの少し暑さを忘れる
「お祭り以外でも会いたい、とか思ったり、して」
きゅっと手を握る。
苦し気に落とされた返事は、ごめん、だった。
「もうこれからのお祭りでも会えない」
「え?」
年に一度だけ。
なのに、それすらもなくされそうになるなら。
…欲張んなきゃ、よかった。
「ごめん。俺、もう時間なかったんだ」
どういう意味?と開きかけた唇。
目があった君の姿を見て、震えた。
どうして、なんで。
でも、全てが全て繋がって理解してしまった。
ああ、だから。
体温がひんやりして涼しげなのも、
透き通るような雪色の肌も、
毎年見るたびに変わらないその背丈も、
そういうこと、だったんだ。
だから、お祭り以外では会えなくて、これから会えなくなる理由が時間がない、なんだ。
じゃあね、と透ける唇が紡いで。
いかないで。いかないで。
慌てて腕を掴もうとした手は、ひんやりとした体温を感じることなく、空を切った。
つうっと伝った透明な涙はお祭りの賑やかな明かりを閉じ込めるように写していた。
─お祭り─ #16
お祭り
お祭りって不思議。時代はどんどん進んでいくのに、お祭りはずっと変わらない。小さい頃に見た景色が1年に1度やってくる。懐かしさと安心感。けれど、お祭りに行く私の方はどんどん変わっていく。お祭りを楽しむ心をいつまでも持っていたい。
皆んなと行ったお祭り
沢山人がいた
友達と行った
とても楽しかった
また行きたい
お祭りでたこ焼きに、お好み焼き、焼きそばに、りんご飴に、ヘビーカステラ、くじに、射的に、金魚すくい
全部やりたかったし楽しみたかったし食べたかった
浴衣とか着て可愛くしてお祭りに来年は行きたい
金魚すくいはね、手首が大事なんだよって隣で誰かにいつか楽しそうに教えたい
金魚すくい相手に教えられたらいいなと思ってる!
お祭り
小さい頃は家族で地元のお祭りに行くのが毎年恒例になっていた。
歳を重ねるにつれ、お祭りどころか家族で出かけることも減った
今年は誘ってみようかな
#016 お祭り
(日記のようなもの)
久しぶりにお祭りを満喫してきました。
人混みは苦手ですが、
楽しんでいる人を見るのは好きです。
年甲斐もなくはしゃいだせいか、
あまりの暑さにばてたのか、
帰宅してすぐ寝転がり。
けれど楽しかったので、来年もまた、
体力が尽きるまで楽しむのだろうな。