お祭り
私は祭りの日に生まれた
割合大きなお祭りで 夜の行事のために
みんな仕事は早めに切り上げてしまうような
地元民にとってはちょっとした大きなイベントだ
私が生まれた年は
きっと母は祭に参加できなかったんだろう
父は私と母を置いて飲みに行ったのだろうか
今となっては教えてくれる人は誰もいない
子供の頃は自分の誕生日というより
お祭が待ち遠しかった
テーブルに並ぶご馳走
賑やかな出店 華やかな民謡流し
あの頃はこんなに楽しいお祭りが
来年も再来年も当たり前にあると
思っていた
いまは 母もいない 父もいない
わたしは一人地元のケーブルテレビに映る
祭をちらっと見てテレビを消す
7/28/2024, 12:10:59 PM