『あなたに届けたい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【あなたに届けたい】
「お、いい感じの曲ができたな」
音楽活動をしている僕は、今回は失恋をテーマにしてみた。
早速、君の隣で弾いて聴かせようと思い立ったとき。
もう君は隣にいないことに気づいた。
「…そうだった、一週間前に別れたのか、」
“音楽ばっか”に目を向けないで。と。
この歌が配信されたら、こっそり君も聴いていないかな。
この歌は君にプレイリストに入ってくれるかな。
お題:【あなたに届けたい】
小さな水槽の中で、グニャグニャと蛍光色の蛇が窮屈そうに暴れ回る。
可哀想だから出してあげようと思い、手を伸ばしてみるものの、水槽は思いのほか頑丈だった。
この蛇には酸素も必要ないのだろうか? 満杯に満たされた水槽には、頑丈な蓋もしてある。
どうやら私にこの蛇を助けてやることは出来ないらしい。残念だったな蛇野郎。
こちらを見ている蛇野郎に対して、指をクルクルと回してみせていると、蛇野郎はそっぽを向いた。
「は、わぁ……たっいく、つぅ……」
柔らかい床に頭をガーン。
波紋を立てるみたいに床が跳ね上がり、また定位置にまで沈み込む。
ただ、床に転がっていた動物達は波に跳ね上げられて、その勢いのまま部屋を飛び回っている。
ハエみたいだし、うっとおしい。
近くを飛んでいた動物の頭を掴んで宙吊りにしてみたけれど、動物の顔に反省の色は無かった。投げ捨てる。
「……う、わ。飛ばなくて、もいいのに」
投げ捨てられた動物に壁に叩きつけられると、その勢いを利用してまた部屋を飛び回り始めた。
「はぁ……ほん、とにハエみた……あっ?」
動物は部屋を飛び回ると、勢いはそのままに水槽へとぶつかった。
そのせいで、水槽や、その中に溜まった水が揺れ動いたり、と言ったことはない。
ただ、動物が水槽から離れると、水槽の中から蛇野郎の姿が無くなっていた。
一体、なんd──
照明の点灯した白色の一室。
大人一人が全身を任せても余裕がありそうな大きさの白いベッドには、一人の人間が眠っていた。
ベッドは泥棒でも警戒しているのか、鉄色の何かによって頑丈に固定されている。
鉄色の何かはその周囲にも沢山存在しており、その内の一つは、何も映していないパネルらしき物を固定するのに使われている。
──扉越しの部屋の外からは、二人の男女の物と思われる、騒々しい声が響き続けていた。
今 あなたがどうしようもないくらい欲しているもの
それは愛なんじゃない?
暗がりの中で 独り寂しく
愛が欲しいと願うのは
あなたを大切に思ってくれている人に
気づけていないだけなんだよ。
「愛」の亡いこの世界に 彩りなんてないの
あなたはそういうけど
あなたが気づいていないだけなんだよ。
今、彩りのない暗い世界に生きるあなたに
愛を、届けたい
#あなたに届けたい #4
いつも帰ってくれば「おかえり」って言ってくれる人がいる。落ち込んでいると理由を聞いてくれる人がいる。何か嬉しいことがあれば一緒に喜んでくれる人がいる。何かあったら祝ってくれる人がいる。全部1人ができることじゃないから一つ一つ誰かがしてくれている。その分自分の周りにはたくさんの人がいる。これって自分が生まれてきてわかることなんだと思った。
あなたに届けたい
あなたに届けたいこの想い。
ずっと抱いていたこの想い。
どんな反応されるのかこわいけど伝えたい
この想い。
私はあなたのことがずっと好きでした。
この一言を言うのにどんだけ勇気が必要か
告白する時声が震えた。
付き合ってくださいとはいえなかった。
進学先も離れていたから…
卒業式の日告白したのは
今でも忘れられない。
最後にツーショットをとった。
その時の写真は今でも大切にとってある。
高一の時はじめて一緒に歩いて帰ったその日から気になり始め何度か一緒に帰ることがあり彼をどんどん好きになった。
もっと早くに想いを伝えられればよかったが、伝えるのがこわかった。
この関係が崩れてしまうのではないかと不安だった。でも、後悔した。
もっと早くに告白していれば結果は変わっていたかもしれないし、そのままだったかもしれない。
もっと積極的に話せればよかったと、
後になって思う。
彼と歩いたその道を通ると
彼のことを思い出す。
彼と話したこと
その時の景色は一生忘れない
わたしの大切な思い出
彼の笑顔を忘れない
#あなたに届けたい
空から舞い降りる雪
闇を明るく照らす花のように
時折吹く風に煽られながら
音も無く儚さを秘めて
それでも精一杯の生命のきらめきを
こんな寂しい夜
あなたも見上げている空に
わたしの思いを込めて届けたい
同じ景色を届けたい
同じ思いで見つめていたい
私があなたに届けたいこの想い
伝えたいのに あと一歩なのに
なんで言えないんだろう
言えない自分が情けない
貴方へ
貴方に伝えたいことがあるの。
もしかしたら、伝わらないかもしれない。
そもそも、この手紙が届かないかもしれない。
でも、
何年でも何十年でもいいから、あなたに伝わってほしい。
貴方に届いて
あなたに届けたい→誰かに届いたかもしれない手紙
あなたに届けたい
物だけが贈り物なわけじゃない。
時には武器になってしまう言葉もひとつの贈り物だ。
僕はその言葉で苦しんでいたり、不安を抱えているあなたに贈りたい。
僕の言葉が少しでも励ましになってくれたら嬉しい。
1人じゃないよ。
あなたが抱えている何かは確かにあなただけのものかもしれない。
けど、似た悩みを持つ人は必ずいる。
人間関係。
暴力。
性別。
生きていれば苦しくなる。
でも、それはあなただけじゃないよ。
僕だって不安や困難なことにいつも潰されそうになってる。
スマホを開くだけでその中には同じ様な人がいる。
どれだけ安心するか。
近くにいないだけ。
みんな、あなたと同じだよ。
やっぱり綺麗事しか言えないや。
ごめんね?
これで少しでも楽になったのなら嬉しいな。
★あなたに届けたい★
ねぇ、先生。
私の中には、先生に…先生だけに届けたい気持ちがたくさんあるよ。
ありがとう
大好き
ごめんなさい
ずっと側にいたい
その声をずっと聞いてたい
その笑顔をずっと見てたい
ずっと側にいて
その腕でギュッてして
その温かな手でもっと触れて
先生と出会えて幸せ
私、もう他の誰かを好きにはなれない
先生だけだよ
たくさんたくさん伝えたい。
でも、伝えることは……できない。
ほんの数センチ先の先生の瞳は、私の心臓を射抜くように真っ直ぐで、鏡のように私を映してくれているのに、届けたい気持ちはその瞳も、心もすり抜けていく。
届かないなら、伝えられないなら、想いにカギをかけてしまえばいいのに。
だけど先生……それは無理みたい。
だってどんなに頑丈にカギをかけても、何度カギを変えても、先生を前にすると想いのドアは簡単に開いてしまうから。
いつか……いつか……この想いを先生に届けられる時は来るのかなーーー
どれだけ、願っても
どれだけ、愛しても
この想いが、伝わらないなら
せめて、星伝いでもいいから
少しでも、胸に響いて欲しい
---二作目---
鈍感な君に、
この伝わらない想いを
どうか届けたい
#あなたに届けたい
197作目
私はいつも呑気に笑ってるけど、
辛いことはどれだけ苦しくても言葉に出来ないから
どうにも私のSOSは誰にも届かないらしい。
だけどこの途切れ途切れのかすれた声をどうか、
あなたにだけは届いてほしい。
暗闇の中で1人、声もなく泣いている私を救って欲しい。
━━━━━━━━━━━━━━━あなたに届けたい
「用事って何?」
声がした方を見ると、クレスメイトの円香だった。
彼女は俺に呼び出されて、ここに来た。
彼女は同じバスケットボール部の仲間でもある。
同じクラス、同じバスケットボール部と言うことで、週末に一緒に遊びに行ったり自主練の時もよく一緒に練習した。
ずっと彼女のことを友人だと思っていたが、いつしかそれは恋愛感情になった。
その気持ちは自分のなかでどんどん大きくなり
正直言って、円香が俺のことをどう思っているのかは分からない。
だけど今の彼女の顔はうっすら高揚しており、なぜ呼ばれたのか感づいているのだろう。
そして返事がOKでなければ、こんなところに来ない。
だから変に誤魔化さず、単刀直入に言う。
「シュートが決まったら、俺と付き合ってほしい」
「分かった」
勝った。
俺は勝利を確信する。
あとはこのシュートを決めるだけ。
この日のために、毎日練習した3Pシュート。
試合中ならともかく、落ち着いて撃たせてくれるなら絶対に外すことは無い。
バスケットボールを持って3Pラインに移動し、俺は精神を集中させる。
彼女の見守る中、俺はいつもようにボールを放る。
届けこの想い!
そしてボールは放物線を描きながら、ゴールのバスケットに吸い込まれるように入る――
ことは無くリングに当たり、ボールは明後日のほうに跳ねていった
まさか外すなんて……
完全に計算外である。
さぞ彼女はがっかりしただろう。
そう思って彼女の方を見ると、彼女はしゃがんで靴ひもを結んでいた。
しばらく見ていると、彼女は俺が見ていたことに気づく。
「あ、ごめんね。靴紐ほどけているのが気になっちゃって。
悪いんだけど、もう一度シュート打ってくれないかな?
今度は見逃さないから」
なるほど、どうやら彼女は俺がシュートを外した場面を目撃していないらしい。
助かった。
こういうこともあるんだね!
……いや、そんなことある?
ぶっちゃげ、ありえないでしょ。
とはいえ、追及したところで俺に得は一切無いのでもう一度シュートを打つことにする。
俺はボールを拾って、もう一度3Pラインに立つ。
よし、次は外さな――あっ外れたわ。
汗で滑って、リングにまで届くことなく、ボールは落ちていく。
そんな、また失敗するなんて……
さすがに彼女も俺に失望しただろう。
だが彼女は、今あくびをしたのか、口を手で隠していた。
「ゴメン、見てなかった。ちょっと寝不足なの」
そんなことある?
いや、そんなことはどうでもいい。
大事なのは、彼女がもう一度チャンスをくれたということ。
両思いなのは確実なのに、俺がシュートを外したせいで付き合うことが出来ない。
まったく自分の不甲斐なさに、怒りを覚える。
だが反省会は後回しだ。
シュートを決める。
話はそれからだ。
「ちゃんと見てろよ。次も決めるからな」
そう宣言し再びシュートを放つ。
――――――――――――――――――
「ゴメン、ひゃっくりが出ちゃって」
「えっと、よそ見しちゃった」
「ラインでメッセージが――」
「UFOが――」
「ツチノコが――」
「ああああああ。あ、ゴメン、突然叫びたくなって」
全く入らない。
打てば打つほど、ゴールから遠ざかっていく。
練習の時はあんなに入るのに、どうして……
これは神様が付き合うなって言っているのかもしれない。
彼女もそろそろネタ切れだ。
次で入らなければ、諦めよう。
いや、だめだ。そんな弱気では!
「ハアハア、また決めるからな。ちゃんと見ろよ」
円香は小さく頷く。
彼女が今、何を思っているのか?
今の俺には想像ができない。
だけど、俺は引き下がれない。
もう一度、彼女の顔を見て気合を入れる。
ここで確実に決める!
そう決意し、再びシュートを打つ。
よし!
放った瞬間、いい感触を得る。
これは入るか?
だがボールは惜しくもリングに当たり、真上に跳ね上がる。
駄目だった。
膝の力が抜けそのまま崩れ落ちそうになる。
まだだ。
諦めるのは早い。
俺はそのままゴール下まで全力で走り、落ちてくるボールをキャッチする。
もう、やけくそだ。
俺は飛び上がって、ボールを直接バスケットに叩きこむ。
その反動でゴールポストは激しく揺れるのが分かる。
まさに|スラムダンク《強く叩き込む》だった。
もう何が何だか分からないが、とりあえずシュートは入った。
あとはこれを円香がヨシとするかどうかだ。
俺が地面に降りて息を整えていると、円香が近づいてくる。
「君の気持ち、しっかり届いたよ。
でもそんなに情熱的だとは知らなかったな。
フフ、じゃあ私の番ね」
そして唇に柔らかい感触がした。
あなたの決意の理由を
私が届けたい
小さなあなたの双肩を押す
力のこもった詠唱
あなたは私の中で
常に真実だ
真っ黒な髪の毛と
すんとした鼻だち
小さな歯並び
貴女の瞳から落れる涙の
一雫
貴女のくしゃっとした
笑み
貴女の言葉の
一枚一枚
今
顔をきりっと引き締めて
額に青空をくくる
さあ風は吹く
私は貴女をまっすぐにみていよう
ーあなたに届けたいー
最後の君の姿
後ろ姿までかっこいい
最後にあなたに届けたい
ずっとずっと大好きだったよ
あなたに届けたい
不器用で…伝わらない想い
胸に秘めて
心で感じてほしいの
…
都合良すぎるよね…
ごめんね
嫌われたり…傷つくこと
こわくて…なにも言えないの
勇気なくて
あなたに冷たくされたら
病んじゃう
だから…
今のままでいさせて
おねがい
「僕に届けたいものはなんですか」
『あなたに届けたい...?』
「何かしらあるでしょう?」
『ん〜愛情とか?なんてね...』
「そうですかw」
『今のは冗談だかr...』
「でも、他にもあるはずですよね」
「た〜くさん」
「君自身が気づけていないことも」
昔、好きだったあの人に
今はもう連絡も
どこにいるのかもわからない
だけど
『ふぅ、』
マイクを手に握り
一呼吸する。
自分のこの歌で
私の思いが
届けば
いいな。
あなたに届けたい離婚届を
息子に隠された…
「お母さんさぁ決断が早過ぎ!後悔するよッ」
「しないわよ!」
「する!」
「しないわ!」
もういいや
どちらにしても
後悔はしないと思う
だって
息子の気持ちが
痛いほど届いているのだから
#あなたに届けたい
伝えるとすれば、君の選択を僕が正解にするから、していくから
出来れば応援してね。頑張れるように