『あなたとわたし』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
好きな物も嫌いな物も
正反対。
考え方も真逆。
歳も違うし、
全然違う生き方。
でもお互いがお互いを好きになって
一緒にいる。
お互い足りない凸凹が
パズルのようにぴたりと合わさる。
補い合って生きていく。
どうかこれからもずっと
そんなふたりでいられますように。
-あなたとわたし-
#29 私と"彼"の同じように生まれて、毎日同じ時間を生きると思っていた。でも、違ったみたい…。
一日が無事に終わって、一日のことを振り返る。時間を大事にできたか、と。どんどん自分が生きていける時間は減っていくのだ。残された時間は、"彼"と一緒なわけがないし、きっと、同級生の中では一番短い。
そう考えると、涙が溢れ出してくる。なんで、自分だけなのだろう…と。寝る前に泣いて、でも、残された時間を必死に生きようってまた思い直す。毎日がその繰り返しだった。
___あなたとわたし
どれだけ離れていても
あなたとわたしは
愛で繋がっている
手を出せば
あなたがすぐ温めてくれそうな
"あなたとわたし"
あなたとわたし
わたしは下手で
あなたは上手
わたしは不人気
でもあなたは人気
わたしはできなくても
あなたならできる
「わたしは弱い」
「あなたは強い」
なんでだろ…
そっか。分かった。
あなたが居なければ
私が強い
今日久々にスーツを着た。仕事を休んでから5ヶ月ぶりだ。
鏡の中の自分は、当たり前だけども日々職を持つ人に見えた。もし、あの時休まなかったらきっとこんなふうだったろうと思えるような。
現実の私はずっと水底に漂っているけど、鏡に映るあなたは当社比ぱりっとした姿に見える。私もいつか、そんなふうな皮を被ってまた社会に出ていけるのだろうか。
『あなたとわたし』
〈あなた〉がいるから〈わたし〉がいて、
〈わたし〉がいるから〈あなた〉がいるらしい。
そして〈あなた〉の中にも〈わたし〉がいて、
同様に〈わたし〉は〈あなた〉でもあると。
自他関係って難しい。
相手の気持ちを考えるって簡単なことではない。
私には私の人生があるように、貴方には貴方の人生があるのだということを私は本当に理解できているのか?
私は貴方ではないし、貴方は私ではない。
だから私は貴方が考えていることは分からないし、
貴方も私が考えていることは分からない。
同じではないから。
僕たちはみんな個々だから、
どんなに仲が良くたって独りぼっちなんだろうな。
あなたとわたし
ちがう存在なのに
同じように感じてしまう
あなたの痛み
悲しみ 未来
自分のことのように揺れ動いて
しんどい
でも…震えるほど幸福
なの、かも。
(あなたとわたし)
日が暮れて
ひんやりとした
晩秋へ
あなたとわたし
心移ろう…
貴方は何でも知っている
知られたくないことも
隠すことは出来ない
貴方の事は殆ど知らない
そちらから話されないと
知ることは出来ない
とても歪な関係に
少しずつ蝕まれていく
/ あなたとわたし
あなたとわたし
確実なこと、それは
異なることで溢れてること
確実なこと、それは
同じこともあること
その二つがうまくハマった時
素敵な絆の結晶が生まれる
人の怖さ、醜さを
嫌になるほど知っている。
だからこそ、
皆すべからく 人なのだと、
馬鹿な私と同じ 人なのだと、
知れば知るほど
どこまでも腑に落ちていく。
-アイツと私-
あなたとわたし
この言葉を聞いた時、頭に浮かんだのは
「大きなクリの木の下で」である。
もちろん歌も歌えるのだが、一番の驚きは振り付けも憶えているところだ。
三つ子の魂…などとよく言われるが
その言葉を実際に納得せざる得ない。
さてこの振り付けだが、披露する機会は子供が小さい時は一緒に踊って微笑ましい親子ね、だが高校生の子供がいる今となっては
披露することもなかなかない。
家族の前で突然すれば「かーちゃんどうした?」といわれるのがオチだ。
だが、かーちゃんはたまに踊りたいのだよ。大きなクリの木の下でも、アンパンマンマーチもたまに踊りたいのだよ!
踊り子としての血?がザワつく、でもひとりぼっちはつまらないのだ。
やるか、うん。諦めろ家族よ。君の妻は母はこんな人なのだよ。
歌いながらやろうっと。1回動画みてみよ。
そう誓う夕暮れ。
かなで
あなたとわたし
世の中には色々なあなたとわたしがある
親友の関係
愛犬の関係
親子の関係
恋人の関係
夫婦の関係
あなたとわたしは儚い関係
[儚い]とは
人の夢と書く
あなたがわたしの横にずっといてくれる関係を
夢みる
あなたとわたし
儚く永遠の関係になりたい
【あなたとわたし】
「解けた!」
「本当に?」
このやりとりも、もう何度目だろう。
カップル割が効くからと無理やり脱出ゲームに付き合わされて、しかも半日がかりで未クリアって。
そろそろ冷たい顔でもしてみせようかと悩み中。
「被害者が何故わざわざ平仮名で書き残したと思う?」
「…さあね」
「アナグラムに挑戦しろってことだよ」
「…へぇ」
いや見てくれよ、と彼はメモをめくる。
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あなたとわたし
↓
anatatowatashi
↓
onihasawatatta
↓
おにはさわたった
↓
鬼は沢だった
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「なあこれ完璧じゃね?犯人は沢!」
「だ、濁音が気に入らない…」
「そこは言葉のアヤだって。よし、入力!」
入室時に渡されたタブレットを操作した直後、聞こえたのは本日5度目の間抜けなブザー音だった。
「違ったか…」
「ねぇ本当に脱出できる?」
「お、おう!任せとけ!」
本当にわかってる?
貴重な休日、君と否応なしに二人っきりなんてシチュが嬉しくなかったら、とっくに怒って帰ってるよ。
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「あなたとわたし」
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所感:
今日のお題、何故に平仮名?という素の疑問からどれだけ斜め下へ掘って行けるか検討した結果がこれでした。回文も試してみたけど無理でした。回文は難しい。
「離して!だって、どうしようもないじゃない。あなたとわたしでは、どうやったって住む世界が違うのよ。この先、絶対うまくいきっこない。あなただって、わかってるはずよ。」
なーんていうセリフを、自暴自棄になって長身のイケメンに腕をつかまれながら、言ってみたい。
#あなたとわたし
24 340
似ているようで違う
あなたとわたし。
出会ったときからなんとなく馬が合った。
部活は違うけど、それ以外はほとんど一緒にいた。
卒業してからも事あるごとに連絡を取り合って、
出掛けたり旅行に行ったり。
しんどいときこそ声を掛け合って気晴らしをする。
そんな、かけがえのないわたしの友人。
あなたとわたし
すきだよ、と、言葉にしてしまわないでも、花の王冠を頭に乗せるときのように、自然に伝わるような気がするのだけれど、それでも口に出してしまうのは、ずっと前から丁寧に編んでいた指輪をあなたにちゃんと渡したいから
『あなたとわたし』
点描画のような、紅葉している山と
べた塗りをしたような青空
少しだけ違和感を感じる
のに、ものすごくきれい
交わらないけど、調和する
あなたとわたしも
そうだったらいいのに
どこで違えてしまったの
同じ道を歩んだはずの
あなたとわたしはもういない
今になって
交わらない道のあちらから
わたしを呼ぶ声がするけれど
心変わりをしたのはどうやら
あなたのほうではなかったと
それを知るためだけに
この邂逅があったとすれば
神様どうしてこんなにも
わたしを試したりするのですか
#あなたとわたし
あなたは努力家だ。
あなたは綺麗だ。
あなたは素晴らしい人だ。
あなたはありのままで十分だ。
その「あなた」へなら安易に伝えられる心温まる言葉が
「わたし」に変えたら突如砕けた意味のない言葉になっていた