『あじさい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
雨の日が似合う花なんて、私くらいのものでしょう
俯いてしまいそうになるほどの、どんよりとした厚い雲の日にだって
私は私らしく咲き誇ってみせる
【あじさい】
土の養分によって花の色が変わるあじさいは、まるで人間の様。養分が足りなければ、すぐ枯れ果ててしまう。
紫陽花は土壌によって色を変えるらしい。人間も似たようなものだけど、きっとそれは、冷淡と呼ぶものではないと思う。
紫陽花、しようか?
彼女がいない。
花ひとつの名前でも、欲求がでる。
本当に、いつになったら、自分だけの、女、、、。
紫陽花を、女に送り、しようか?
『アナベル』
アナベル 恋に行方が気になって眠れない夜だ 器用にしなくちゃと思うほど絡まる指がやるせない
アナベル シャボンで作った奇跡の玉が消えないように消えないように 虚いという言葉で片付けられるその前に しっかりと声に出す しっかりと伝えなきゃ
あじさい
梅雨の時期を彩る綺麗な花
気分が落ちる梅雨でも
あじさいを見たときは
気分が晴れて
少し元気になれる
見られるのが
梅雨の時期くらいなのが
少し残念
あじさい
赤と青
あと紫もだったけ?
花の色って沢山あるけど
なんでなんだろう
色々な人がいるけど
人は何故にこんなにもいるのに
人と違って当たり前だと解らないのか
不思議だよね
異様だとさえ思う
同じ生き物なのに
違う生き物で
違っているようで
その実は似たようなもの
多様性って違いなのに
多様性を攻撃する意味がわからない
違いが迷惑を被らないなら
それは当たり前なのに
なんでそんなに強要するのか
自分の身で考えたらわかりそうなのにね
君の冷たい肌に触れた。
しっとりと滑らかな白い肌。
君の黒い髪を撫でた。
いつまでも撫でていたくなる、やわらかい猫っ毛。
君の鼻をつまんだ。
高い鼻、綿が詰められてて、ちょっとブサイク。嘘、どんな姿でも君は可愛いよ。
君を囲う色とりどりの花達。
君が寂しくないように、君が好きだと言っていたコ達を沢山入れてもらった。
お棺の中の君の、安らかな顔を見つめる。
転寝しているような、美しい寝顔。
もう二度と見ることは叶わない君の顔を、この目に焼きつけるように。
テーマ「あじさい」
「あじさい」
色濃く鮮やかだった思い出は
涙に打たれて色が流れて
あなたの顔さえ霞んでいく
笑顔も泣き顔もぬくもりも名前を呼ぶ声も
もう思い出せないのに
褪せた花が束になって
あなたをぼんやり思い出す
あなたなんかあじさい
今だけ
あなたを描いた水色が
目からこぼれても
涙の季節を抜けたら
色づくものか
思い出してやるもんか
私の心が紫陽花
場所によって
その色に染まるの……
学生時代……
どこか浮いてしまって
周りと馴染めなかったこともある
彼氏が出来て
彼好みに染まった
別れることになって
昔の私ではなく
また別の……色をつけた
私の心が紫陽花
接する人によって
その色を変えていく
友達
恋人
先輩
後半
上司……
皆が私を変えていく
些細なことで怒ったり
笑ったり、泣いたり、叫んだり
些細なことで恥ずかしくなったり
様々なことで色を変えていく
私の心が紫陽花──
(2023.06.13/あじさい)
あじさい
学校終わり小雨が降っていたので
傘を並べて友達と帰ってたら、
道端に綺麗なあじさいを見つけたの。
私
「小さなお花が集まってとっても仲良しさん。」
彼
「もしかしたら沢山のお花の中に
君とそっくりなお花の子がいるかもしれないね。」
私
「きっと隣にはお母さんとお父さんがいるの。」
彼
「その子は好きなお花の子はいるかな。」
彼はその子の声が聞きたくて
そっとあじさいに耳を傾けた。
そうすると小さな小さな声が聞こえてきたの
「私あなたが好きだったの。」
参考にしたあじさいの花言葉
「一家団欒」「移り気」
今日のおやつは
あじさいゼリー
見た目に涼やかで
とてもきれいな青紫
心が洗われるような
やさしい色合いだった
私の分はないので、食べていないけれど
梅雨時のささやかな癒やし
あじさいは好きな花
「あなたって、紫陽花みたいだね」
「服の色とか?」
「んーん、違う」
分からなくていいよ
夜の音に 息を溶き
貴方の鼓動に 身を寄せる
眠らぬ街 艶やかに笑う声
夜空と踊る 星の子達よ
照らす 肌は陶磁器のやう
はだけた着物に 泳ぐ目が
妖しい瞳に 囚われて
月が綺麗ですね
唐紅に染まる口元 紡ぐ静かな言の葉は
月は手の届かぬから美しい
嗚呼 まだ夜半ば
朝は遠く
お題【あじさい】
タイトル【香り玉】
あじさいは花が大きくて美しいのよ
紫や青紫の美しくて
梅雨時期に咲くから
“雨の花”とも呼ばれてるのよ
お寺や庭園に植えてあるものなの
私達にとってあじさいは
馴染み深い花の1つなのです
『 紫陽花 』
梅雨になるとよく色んな家の庭から顔を出していたりする。
そしてリトマス試験紙を思い出すのだ。
ここのはアルカリ性の土壌?とか。
酸性が強いから、こんなに青いのかな?とか。
あれ?リトマス試験紙って
アルカリと酸性の色逆だっけ。
なんて頭の中でぐるぐる···
だけど雨の日のその佇まいは
只々美しい。
わたしのお気に入りは中性色。
あじさい
俺はもう見ることはできないあじさい。
でも見えなくていい。
あじさいはとても綺麗だったから。
ただそれだけで好きだったから。
見えなくなってから知った真実。
あじさいは恋運を下げる花であるということ。
花も人間も同じ。
知らなくていいことはたくさんあり
それはいつも内面に潜んでいること。
その色と同じように、
心に多彩な思い出を刻む花
#あじさい
ふつう、梅雨だから、6月だから
あじさいが咲いているんだと気がつく
しかし、私はあじさいが咲いていることで
ああもう梅雨なのか、もう6月かと気がつく
桜だって、紅葉だっていっしょ
植物からこっそり時間を教えてもらうんだ
_あじさい
あじさいの葉っぱの上で、
カタツムリ二匹が踊っている。
色鮮やかな水色や紫色の花々は、
雫をくっつけておめかししている。
サァサァと降る小雨は、
その空間に合うようなBGMに変わる。
今日もまたどこかでやるみたい。
是非、雨の日の舞踏会へ来てみてはいかが?
〜あじさい〜