『あいまいな空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
雨が降り出した。
持っていた傘をさす。
しばらくすると、雨は上がったけれど、
曇り空はそのまま、どこまでも広がっている。
この時期の空は気まぐれだ。
天気予報なんか関係なしに、雨を降らせたり
止ませたりしている。
太陽の手番はまだですよ…と、日差しを見せて
くれない。
雨を毎日降らせるあなたは、まるで泣いている
よう。
なら、しばらくおつきあいしましょう。
雨が傘や葉に弾ける音もきれいです。
涙が止まったら、また明るい顔を見せてください。
「あいまいな空」
ロールシャッハ
あなたの顔は晴れやかだけど
わたしの目に映るのは、雨
空、一点の曇りもなく
※あいまいな空
曖昧な空…雨なのか、晴れなのか…ハッキリしない空…もし、晴れならば、君とデートに行きたい。もし、雨なら、君とお家デートも良いなぁ。毎日、そんな事ばかり考えられる私は、何時だってポジティブ思考だ。だから、例えどんな天気でも、僕らは、デートが出来るんだ。皆もポジティブ思考になろーぜ(* 'ᵕ' )☆
【あいまいな空】
初めて君と話しながら帰った日。
いつかは覚えていないけど、記憶は鮮明に残っている。
あの時は幸せでずっとこの日々が続けばいいのに…
なんて思っていたよ。
でも、自分の友達が君にちょっかいを
かけているのを見たり、
居残りで一緒に帰っていることを話されると
あの記憶がちっぽけに思えてくる。
あの時の空の色は何色だったんだろう。
あいまいな空が頭をよぎる。
#あいまいな空
あいまいだから綺麗なのか。
あいまいだから知りたいと思うのか。
ふと、知らない表情を見た。
私は、何も、知らなかったんだ。
夕焼けと暗闇が混ざり合う空、まるで親友の新しい道を祝福する気持ちと親友を奪った相手への嫉妬が混ざった私の心みたい。
あいまいな空
決められないきもちの
よう…
グレイゾーン…
でも
それがつらいの…
ふわふわ曖昧でわからない
誰もわかってもらえない
つかれちゃった…
あいまいな空のよう…
「……どんよりしてるなぁ。傘、どうしよう……」
私は断れない女、というやつだ。
今日は友達と約束していたのに──
「今夜、ご飯一緒にどう?」
「……はい、いいですよ」
職場の友達の誘いもOKしてしまった……
先約があるって言えれば、どんなに良かったことか。
「待ち合わせは、✕✕駅でいいかな?」
せめて両方に行けるようにと、二つの約束のお店を近くに指定させてもらった。
「……何でファーストフードなんだ?」
友達にツッコまれた。
「……お昼からずっと、食べたくて」
心の中で謝りながら、男性はそりゃあガッツリ食べたいよね……なんて思った。
「……何でパフェ?」
職場の友達からもツッコまれた。
「疲れた時は、甘いものでしょ?」
自分でもツッコみたくなった。
メインはどうした、ってね。
二人は首をかしげながらも、それに付き合ってくれた。
5分に一度、行き来。
ある意味、仕事よりもハードだった。
“お腹が不調で……”
そんな理由を取って付けた。
それぞれの別れ際、家まで送るって言ってくれたんだけど……
それを断ることが出来なくて。
二人が鉢合わせになってしまった。
「お前……」
二人は暫く互いを見て、固まった。
私が自分の性格を呪おうとした時だった。
「──久しぶりだな!」
「え?!」
「あ、あぁ! 久しぶり! 元気だったか?」
まさかの二人は友人同士で……
“久しぶりに飲もう!”となって、どんどん盛り上がっていった。
「じゃあ、また明日」
そういうと、二人は行ってしまった。
──遠くで雷の音が聞こえたが、雨が降る気配はない。
「……もう……降るなら降ってよー……」
(2023.06.14/あいまいな空)
雨が降ったり止んだり、ジメジメしてて、曇っている空は苦手。
でも狐の嫁入りみたいなお天気雨や夕立に会うと特別な気持ちになる。
何もかもがあいまいな空。どこまでも続く大空には、青と白と雲の色が混じり合って不思議な景色を作り出している。空というものは、その種類や色が何となくわかるけど、その正確な定義は誰にもできない、あいまいなものだ。
あいまいな空は、他の場所と同様に、人々にとっても影響を与える。雲が重く垂れ込めるような日には、気分が暗くなったり、身体がだるく感じたりすることもある。一方で、空が晴れ渡って風が吹く爽やかな日には、気持ちも爽やかになる。つまり、あいまいな空には、気持ちや身体に様々な影響を与える力があるのだ。
しかし、あいまいな空には不思議な魅力がある。青空と白い雲が入り混じった景色は、何とも言えない美しさを持っている。また、夕焼けや朝焼けなど、いろんな空の表情にはそれぞれ魅力がある。日常の中で当たり前に感じているものでも、実は隠された美しさがあるのだ。
あいまいな空を眺めた時、人は何を感じるだろうか。不思議な景色に心がときめくのか、あいまいさに不安を感じるのか、それともただただ空を見ているだけで何も感じないのか。いずれにしても、あいまいな空は、人の心を刺激する力を持っている。
「おじいちゃんの五周忌、2ヶ月後だからね」
事務的な口調で一方的に姉からの電話が切れた。声を聞いたのは、3年ぶりだ。
正反対の姉妹だった。友達が多くて明るい姉と、根暗で独りぼっちの妹。器用で大体何でもできる姉と、不器用でできるものしかできない妹。愛嬌があって周りから愛される姉と、無愛想で周りから怖がられる妹。
幼い頃は、きらきらしている姉が自慢で、「お姉ちゃんすごいね」と言われる度に姉を誇りに思っていた。でも、大きくなってきたら何故だか姉が憎くて憎くて仕方なかった。
羨ましかったのだ。人の求めていることを読める能力も、それを実行できるほどの優しさも。けれど自分には絶対にできないことだと分かっていたから、どこかで姉を追いかけるのは諦めていた。
なのに、どうして?
そうやって、私の前で弱音を吐かないでよ。「無理しないでね」って、労ってもらわないでよ。できることが本当に羨ましいのに、「辛い辛い」って、言わないでよ。あなたが側にいると、私が空っぽで小さく思えてしまうんだよ。
分かってる。これは、ただの妬みだとは分かってる。だけどそれを抑えることができなくて、私は高校の卒業式の前日に、姉と、家族史に残るレベルの大喧嘩をした。
次の日、「これでもう二人はバラバラになっちゃうから」って両親に言われて、お互い貼り付けたような作り笑顔で、雨が降りそうで降らなさそうな、曖昧な空の下、しぶしぶツーショットを撮った。それから全く、話したり会ったりしたことはない。
当たり前だけど、姉は私に冷たくなった。それがまた辛かった。両親も、私の前で姉の話をする時は腫れ物を扱うような態度になった。
家族をこんな風にしてしまったのは、私のせいだ。姉と最後に写真を撮った時、本当は泣いてしまいそうだった。でも今更子供みたいに泣くなんて恥ずかしかったから、必死で悲しみを押し殺していた。今でも曖昧な空模様を見ると泣きそうになって、どうしてだか「…お姉ちゃん」と、呟いてしまう。
どんよりと沈んだ曇りの空。
灰色の雲が太陽を覆い隠すから、普段の見慣れた道なのにどこか不気味に感じる。
晴れでも雨でもない、あいまいな空だ。
【あいまいな空】
あいまいな空
梅雨入りしました。憂うつです。天気で気分が左右されます。
低気圧が近づくと体調不良になるのは、気象病とか言うのですね。
どんよりしたあいまいな空も、体調に影響するのではと思います。
あいまいな空を見上げて、ため息つく昨日、今日。厚手のデニムの上着、洗ってねと渡された。冬の綿毛布も二枚洗濯待ちさせてる。洗える訳ないわ。乾燥機使うのはイヤなのよ。
ダメダメ、ネガティブになってる!
もうそこまで夏は来てる!
そう思うことにします!
『あいまいな空』
あの空の向こう側
光が見えるか?
闇が見えるか?
果てしない空と
広大な海
あいまいな境界線
その狭間で
君たちが
手に入れたいものはなんだ?
淀んだ空気を吸い込んで
沈んだ気持ち抱え込み
目的もなくさ迷い歩き
生きてる実感ありますか?
息をするのもしんどいなら
いっそすべて塗り替えようか
あいまいとか
うやむやとか
大人の都合
どうでもいいわ
白 黒 グレーの判断基準
誰が決めたか知らないけどね
人それぞれのカラーでいいじゃん
なんて思って見上げた
あいまいな空
そろそろ一雨くるかしら?
わたしの輝きであなたを導けるのならば
わたしはあなたの光でありたい
透徹な声で歌うエオスは果てのない空へ昇っていく
#あいまいな空
「あいまいな空」
あいまいな空の時は
気をつけて
あの世とこの世が交差する
身体がふわっとして
いつもの風景がちょっと霞がかったら
扉が開く
それは
本当にちょっとした感覚の違い
僕は、尻尾を立てて
君に1番に逢いに行く
君は
「なんだか今日は変な天気だな」
そう言って洗濯物を入れてる
逢いに来たよ
僕の特等席
君の膝の上
君は気付かなくても
僕はここに居るんだよ
空はあいまいだ。
特に季節の変わり目。
そういう時、曇りが多くなる。
そして私は、そんな天気が嫌いだ。
だって、空を覆い隠して、天気を、それこそ
「曖昧」にする。
なのに、はっきりとしなくて、人をイライラさせるようなじめじめとした空気は、まるで私の嫌なところを見透かしているようで、なんだか、嫌だ。
貴方は死んだ
あの夕日に解けて
貴方は死んだ
生きた証など
残っていない
#あいまいな空
『気分』
じめじめとした季節。
前にも書いたように、そういう日は心が落ち込む。
たぶん、空があいまいだと気分もあいまいになるんじゃないかと思う。
やる気がないこともないし、あるわけでもない。
そんな日は、頑張らないでぐだーっと一日を過ごしたらなんとかなるんじゃないかっていつも思って過ごしている。
実際なんとかなってる。
お題:《あいまいな空》
朝、日が昇りだす時間帯。外を見渡しても誰もいない。いい天気なのになぜだろう。不思議に思った
私はいつもどおり、玄関から飛び出し会社へ向かう。会社へ向かう途中誰とも会ってないし、誰も見ていない。会社についても社内には一人としていなかった。
「夢?」そう思いながら自分の席につく。あたりは静か、風の音も、誰かの声もひとつもない。ただ聞こえるのは私の息と腕時計のちっちっちっという音だけだった。
さすがに、私も怖くなってきた。そりゃそうだこんなに広いのに誰一人いないのだから。
「もう帰ろう。」そう思った瞬間後ろからコツッとなにか音がした。えっと振り返るとそこには一人の男性が立っていた。
「誰ですか。」と震えながら口を動かすも返事は帰ってこない。気味が悪い。
私はすぐ走って帰ろうとする。すると、男性が口を開いた。
「なぜ、…なんだ」男性がなにか言った。よく聞き取れない。もう一回聞いてみる。
「なぜ、ここにいるんだ」と、言っていることに気づいた。私は思わず、
「どういうことですか。」と聞いた。男性はこう言った。
「ここは生きている人間が来るところではない。かといって、私が来ていいところでもない。」と言ったわけがわからない。ここは一体どこなのだろう。私は聞いた。
「あなたは何者なんですか。どうしてここに?」
男性は少し黙って淡々と喋る。
「私は死んでいる身。しかし、本当に死んでいるんじゃない。死んでいるのは本体であって私ではない。だが、君が生きている世界ではすでに死んでいる。そういう人間はここに飛ばされるんだ。しかし、君からは死んだというよりは本体もここに飛ばされている。」
わからない。
「ではどうして私はここに?」
男は黙った。当然だ。彼も知るわけないじゃないか。
私は死んでいるのではないか。と、まで思ってしまった。男性は口を開く。
「君は多分。空を通じてここまできたんだね。」
どういうことか全くわからない。
「君は、夢の中で強く思ってしまった。"空"を。どういうわけかはわからないが、そのせいで僕が死んだ瞬間君も同時にこの世界へ飛ばされてきたんだろう。」
彼の言っていることはわかるようでわからない。頭がふわふわする感じだ。多分彼も一生懸命なのだろう。
しかし、帰ることができなければ説明は通っても、一生ここでいきることになる。それは私も無理だ。やりたいことだってある。
「どうやって帰れますか。」と尋ねる。
男は少し迷いながら、
「この世界にも天気というものが存在する。晴れだったり雨だったり、曇だったり、晴れているのにも関わらず、雨が降ったり。帰れるとしたらその晴れ雨の時だけだ。晴れ雨の時は必ず虹が出る。それを橋として帰るんだ。きっと導いてくれる。」
私はホッとした。続けて彼はこう言った。
「しかし、急いだほうがいい。ここには食料がない。人が何も口にせずに生きれるのは三日までらしい。晴れ雨は必ず出てくる。それまで待つしかない。」
私は彼と一緒に四六時中寝ずに、ただ、その晴れ雨の瞬間までじっと待った。
するとみるみるうちに、明るく日がさす天気となり、と同時に、ポツッポツッと雨が降ってきた。日に照らされ一粒一粒が宝石のように輝き、まるでとても長く、終わることのない線香花火のよう。あまりにも美しい。
彼は南に向かって指を指した。
「あれを見て、にじがでているよ。」とても穏やかな表情で彼はそういった彼は私はに一言、
「ありがとうな。ありがとう。」と涙ながらそう言った。
疑問に思った。私のほうが感謝しなけらばならないのにどうして。聞く間もなく私は彼に背中を押され一歩、また一歩と力強く足を踏み出した。振り返ると男性も虹を歩いていた。それは私が歩いている道ではなく、北に伸びる一本の長い、長い虹だった。
それからの記憶はあまり覚えていない。私は目覚めると病院にいた三日も目を開けなかったと私の母親が言った。私はどうやら車に引かれたらしい。医師からも奇跡だと言われるほど。あの男性は誰なのか。あの夢は一体何だったのか。今でもわからない。窓から空を見上げると曇りでもないのに雪が降っていた。おかしいなぁ。あいまいな空だ。まるで心にも積もっていくかのよう。もう忘れよう。
あれから十四年経った。あの日のことは今でも覚えている。今日はお母さんの家の整理をしていた。すると、アルバムの中から一枚の写真が出てきた。
「お母さん、アルバムの中から写真が出てきたよー。」
するとお母さんが、
「古いアルバムやね。もしかしたら…。」とお母さんがなにかに気づいた。
「これ、あなたのお父さんが生きてた頃のやつやなー懐かしいなー。」と言った。
私はそうなのか。と、一つの写真を手にとったすると、そこにはあの男性の顔があった。流石にビックリした。
「これって…」