神無月

Open App

私の一番古い記憶は、窓に差した眩しい陽射しに関するものだと思う。ハイハイをしながら家の中を駆け回っていたら、ふと明るいものが視界の端に映って、そっちに顔を向けるとそこには強烈な光があった。それは窓に差した陽射しで、見るやいなや視界は真っ白になり全身が光に包まれた。これだけの、本当に何でもないことなのに、なぜか私は異様にはっきりとその時の光景を覚えている。
2・

3/25/2025, 4:49:44 PM