ふわりと髪が膨らんでは流されてゆく。日光を反射して揺れる草木は輝きを食べた星みたいだ。風は何処までも遠くへ、どんな隙間でも通って行ける。だからどうか私の願いを、想いを乗せていって欲しい。貴方に届かなくたって構わない。何処かで零れ落ちたって良い。それでも、ほんの少しだとしても。希望を絶やしたくないんだ。『風が運ぶもの』
3/6/2025, 11:58:24 PM