いしこころ

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天気が良い
窓から見える外に
制服を着た学生たちが歩いている
目の前に置いてある
氷が溶けてしまったサイダーに
口がつけられていないのに気づく
目を合わせ
手を繋ぎ
わかち合い
過ごした日々に
まだ、名前をつけれない
カラン
氷が溶けたのか音が鳴る
冷たいのは緩くなり
温かいのは冷めてしまう
変わるのは当たり前で
変わらなければ
薄くなったサイダーのように
一口も飲まれなくなる
格好つけず
正直に素直に
真っ直ぐな目なのに
心配そうな眉をして言ってくれて
ただ、このときも覚えておきたくて
もう、目の前にあなたはいない
薄くなったコーヒーを飲んだ


#君と最後にあった日

6/26/2022, 10:28:13 AM