白浅凪エツ

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【君の目を見つめると】

「こ〜さ〜めちゃんっ」
 本を読む小雨ちゃんの背中に、私は抱きついた。
 休み時間のたびに、こうして小雨ちゃんを感じに行く。
「ちょっと晴香、また来たの…」
 一見すると冷たい反応。でも、振り払いはしない。
 最初の頃は嫌そうにしてたけど、今では諦めて、本をすぐ閉じるようになった。
 そうしていつも、小雨ちゃんの前に出ては、瞳を見つめる。
 きちんと整えられていて、硬く自分を覆っている。
 でもどこか薄くて、空気が漏れてる。
「えへへ…」
 私は何をするでもなく、小雨ちゃんと一緒にいる。
 貴女の眼を見ていると、たまらなくそこを、つつきたくなるのだ。

4/6/2026, 1:16:02 PM