幼い頃、祖母の家に大きな振り子時計が壁にかかっていた。
「ボーンボーン」と大きな音で時を教えてくれた。
時々その音がしなくなり、時計の針も振り子もとまってしまう。
手が届く様になった私は、踏み台に乗り大きなガラスの扉を開けネジを巻いた。
そして振り子を左右どちらかに軽く動かしてあげる。
すると、振り子、秒針が動き出す…
その瞬間からまた祖母の家の時間が動き出していく。
何十年も経ち、時計も祖母ももういない。
でもその時計の針が作り出した「刻」は
今もずーっと続いている…。
2/6/2026, 3:13:16 PM