「それでいい」と「それがいい」は、似ているようで実際は結構違う。
「それがいい」なら確固たる意思を持って選んだように思えるけれど、「それでいい」ならある程度の妥協を感じる。
人のために作った夕飯を「それでいい」なんて言われたら、二度と作ってやるものかとさえ思うだろう。選ばれるなら「それがいい」がいい。
「それでいい」と「それでもいい」ならどうだろう。
似ていることは似ているけれど、こちらの方が意味合いの違いは大きい気がする。
腕を組んだスポーツの指導者が難しい顔で「それでいい」と言ったなら、褒めているとか、納得のいく出来だとか、そういうニュアンスに思える。
しかし同じ状況で「それでもいい」と言われたら、じゃあ何が正解なんだと返したくなる。もちろん夕飯に「それでもいい」と言われたら、じゃあ自分で作れと返すだろう。
一文字違いの言葉選び。
「それがいい」ほどの強さがなくても、「それでいい」に寛容さを感じる。
それでいいような気がする。
4/5/2023, 10:08:40 AM