涼香

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私は貴方の安らかな瞳が好きだった。私に向けられるその安らかで温かい、綺麗な瞳が好きだった。
それなのに君は僕に別れを告げて僕の目の前からいなくなってしまった。この前久しぶりに街で見かけた君は、あの時僕に向けてくれていたような暖かな瞳であいつを見つめていた。あぁ、僕のどこがダメだったのか、僕はどうしたら良かったのか、今更聞いてももう遅いのか。
こんなに君のことを引きずって女々しい僕を見たら君はまた僕に嫌気がさすのだろう。だがもう少しだけ許してくれ。なんてったって、僕は君に全てを捧げてもいいと思えるほど、君に心酔していたのだから。

3/14/2024, 2:30:37 PM