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テーマ : 桜散る

儚いよね…うん、綺麗で儚い…

ところでさ、儚いって漢字ってさ
人の夢って書くの知ってた?
見りゃわかるよねww
僕、これ知った時「上手い事言うじゃん?」って思った

まぁ、そんなのどうでもいいんだけど

桜が散るという言葉を見て浮かんでくる情景は
入学式って言うより卒業式って感じがする

実際、リアルの卒業式で桜が散ってるかは別としてね

さて、今から話そうと思うのは
【言葉にできない】で書いた先輩の事

後日談的な感じになるのかなーって思う

…溜め込むよりは人に話せば楽になれると思って
だから、少しお付き合い下さい

最後らへんに
「僕の学年が1つ上がる頃、先輩を見かけなくなった」
って書いた記憶があるんだけど

その学年から、もう1つ学年が上がった時の話
小学校6年の頃

僕の小学校さ
1つしかクラスが無くて
だから、クラスメイトが一切変わらないんだよね
転校とかあれば別なんだけど

それで、まぁ、変わらずイジメにあっていたわけなんですけど
その頃には学校じゃなくてフリースクールっていう
不登校の子達が学校代わりに行く場所に通ってたんだ

いろんな子達が来る場所だから
いろんな子達がいて
中には「僕の事、嫌いじゃん」って子もいたけど
学校に行くよりかは何百倍もマシだった

それに、僕だって苦手な子はいたし
お互いさまかな

話が戻るんだけど
やっぱり、その当時から2年経っても先輩の記憶は薄れなくて
「幻覚なんかじゃない!」って確信は持ってたものの
「じゃあ、お化けですか?」って話になるのも、また違う気がして

自分の中で答えを探そうにも
僕は頭が良くないから、答えは出なくて

だから、勇気を出して
スクールカウンセラーの人とか
少し心開けたフリースクールの先生に打ち明けてみたんだよね
だけど、双方から返ってきた答えとしては
「きっと寂しかったんだよ」って

俗に言うイマジナリーフレンドみたいなものだと

…違うんだよ
一緒にランドセル拭いてくれたの
一緒に教科書すくってくれたの
「1人じゃないよ」って頭撫でてくれたの!

あの手の感覚は今でも覚えてるのに
忘れることなんて絶対できないのに!

イマジナリーフレンドは、存在してるかのように当事者には見える事は知ってる
だけど、触れるの?
イマジナリーフレンドは触れるんですか?

「きっと寂しかったんだよ」って言うなら
その時だって寂しかったよ
むしろ、先輩がいなくなった後の方がもっと辛かったよ
どういう違いなんですか?って

なんか、見当違いな答えが返ってきた気がして
勇気出したのに無駄な時間だったなって
僕の事なんて誰もわかってくれないやって
がっかりしたのを覚えてる

それからは、先輩の事は誰にも話さなくなった

時間が経って小学校最後の卒業式
一応、学校には来てた
式にも参加はした

何の思い入れもない卒業式
僕だけ知らないイベント
…僕だってここのクラスメイトなのにって疎外感を感じながら違う意味で泣きそうになった

卒業式の後、皆が桜の木の下で写真を撮ってるのを眺めながら
僕は「早く帰ろう」って
「こんなとこいたくない」って
惨めで、寂しい悔しい気持ちを感じて溢れそうになる涙をこらえながら帰る支度をしてた

最後くらい先輩に会いたかったなって思いながら
会って「ありがとう」って
どれだけ、あの時あなたに救われたかって
感謝の言葉をね伝えたかったけど、未だに叶ってないし

テーマにもっどるよ〜ん٩ ( ー̀֊ー́ )و

本来なら晴れ晴れとした気持ちで迎える卒業式
だけど、僕はモヤモヤした気持ちのまま小学校生活に幕を下ろした

帰り際に横切る誰もいなくなった体育館
ふと、人影がいた気がして視線が動く

横目に映った気がしたその人影は
初めて会った頃と変わらない先輩の姿だったような気がして
僕は追いかけた

心の何処かでは気のせいだと分かってる気がした
だけど、会いたかった
「ありがとう」って
「会いたかった」って伝えたくて
僕は追いかけたんだ

結局、先輩は何処にもいなかったけど
辿り着いた先は初めて会った、あの水溜まりで
水面には桜が浮いていた

「ここにも桜の木があったんだ」って
その桜の木を眺めていたら
先輩に「卒業おめでとう」って言われた気がして

モヤモヤしていた僕の心が軽く暖かくなった
我慢していた涙はいつの間にか嬉し涙に変わって
僕はその【桜散る】木の下で1人
「ありがとう」って呟いたんだ

4/17/2023, 3:03:35 PM