年の瀬も迫ってくるととても慌ただしく、気がせいてくる。ただ、街の灯りは美しく、そこかしこでイルミネーションを楽しめる。でも、忙しい時は、そのキラキラがまぶしすぎる気がして、すーっと足早に通り過ぎたくなってしまう。
少し疲れているかもしれないと思いながら、ちょっと立ち止まってみる。そこの街路樹につけられた灯りは一色で、温かみを帯びた優しい色みが連なっている。あぁ。灯りを見ると、ほっとした気分になってくる。寒いからだろうか。
やっぱりこの時期の灯りはいい、そう思いながらイルミネーションの通りを過ぎた。少し高台に登って遠くに見えている山々のほうに目をやると、ふもとの街の灯りが点々と見えている。この時期は、特にゆらゆらと美しく揺れていて、それもよいなとあらためて思う。
「きらめく街並み」
12/6/2025, 7:23:38 AM