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「君の目を見つめると」が題目ときた、これは難問だ。

そもそも私が普段誰かのことを「君」と呼ぶことはまずない。それが例え心の中であっても。そして誰かが「君」と呼んでいる姿も見たことがない。

なぜだろう。

フィクションの世界に旅立ってみる。良い椅子に腰かける嫌な中年上司、星を振りまくようなキザな青年、凛とした雰囲気を纏う女性主人公。それぞれが「君」と誰かに呼びかけるイメージがありありと浮かぶ。

考えてみると彼らには「自信家である」という共通項がある気がする。

それでいくと自信がある人間にしかできない数あることのひとつが「君の目を見つめる」ことだと言えるかもしれない。

翻って自分は自信がないことに自信がある非自信家である。
私には「君」から始まる言葉を紡いでいくことはこれからもなさそうだ。

4/7/2024, 2:39:18 AM