水月凜大(みなつきりお)

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『安心と不安』



人生はいつだって、“安心”と“不安“とのたたかいだ。

この瞬間も、脳は、安心できるのか否か
判断しているのかもしれない。

そして、生命を維持するために、
“不安”が続けば、脳は「逃げろ」と指令を出す。

ある人にとって、その結果は
無気力かもしれない。

あるいは、怒りかもしれない。

または、悲しみかもしれない。

はたまた、壊れたように笑うことかもしれない。

生命を維持し、生き抜くために
脳は、あの手この手で、私たちの感情と体を
コントロールしてくる。

いや、助けを求めているのかもしれない。

だから、私は自分の脳からの叫びを
受け止めてあげたい。
脳と心の違いは、難しい問題で、
ここで結論を出すことはできないが

心の奥と脳が密接につながっていると仮定してみる。

心の奥に、いつも問いかけてあげたい。
あなたの不安はなに?おしえて、と。

不安が何かわからなくて、
きっと パニックになっている、
そんな時もあるのだと思う。

もしも、自分にとって、大切な親友が、後輩が
本人にも、よくわからない、なにか不安を抱え、
怯えているとしたら、
なんて声をかけてあげるだろうか。

不安の正体を、ひとつずつ、ゆっくりと
謎解きしていくように、分解して
整理して、解き明かしていくのがいい。

まずは、感情になんとなくでも名前をつけて。
テーブルの上にひとつひとつ、置いていくのだ。
背中をさすってあげながら。
その冷たく悴んだ手を、両手で握って
さすりながら。
暖炉のようにあたたかな声色で、
ゆっくりと、やさしく抱き抱えるように
疑問に感じることを尋ねていくのだ。


いつだって、人生は
“安心”と“不安”とのたたかいだ。

まるで、自分の親友を助けるかのように
あなたには、自分の心を助けてあげてほしい

あなたの不安はなに?おしえてほしい、と。

1/26/2023, 11:03:34 AM