遠いはずの場所がいつの間にか居場所になっていた。
見慣れた景色は、歳を重ねるごとに変わっていて、元いた場所が遠い街になっていく。
出会い、別れを繰り返して、人も街も昔とは違う景色でも、今ならその全てがその時は必要だったと言える。
「随分遠くまで来たものだ。」
後ろを見やると、少しだけど脚から疲れが抜けたような気がした。
「まだまだ大丈夫。」
声に乗せれば、先はそんなに遠くない気がした。
きっとこの今も必要な時なのだ。
理由は今はいい。
やれることがあるなら、
まだ闘える、それなら進んで変えていこう。
2/28/2023, 7:30:45 PM