オイラは、最初は中型のネズミのような生物だった。カピバラのような可愛さもなくヒトたちからはあまり好かれていなかった。
そんなある日、オイラの仲間がネズミ捕りに引っかかり、ヒトたちにいじめられたんだ。すると、仲間の身体の細胞の酵素が奇妙な反応を引き起こし、ちりちり光り始めたのさ。それ以来オイラたちはヒトたちによって捕獲され、いじめられ、光る生き物に改良された。形態も可愛く変えられて、ピカ獣と呼ばれた。
そして、今では電気代を節約するために、ヒトたちは、オイラたちをペットとして大切に飼って可愛がっている。
こんなオイラたちのご先祖たちを思うと、オイラは少し胸が痛む。
「光輝け、暗闇で」
5/16/2025, 4:04:09 AM