君は夜、カーテンを閉めたがる。
「高層マンションじゃん。気にすんなよ」
「やーなの。だって夜は…」
「夜は?」
「…おれらだけが良いから」
夜さえも邪魔者だって? お前ホントに…
「俺のこと好きすぎるな」
うるさいなー!!
君は照れまくって顔を真っ赤にして、そんな君を俺はケラケラ笑いながら抱きしめて。
わかったよ、朝までこうしていよう?
そして朝になったらさ、カーテンを音を立てて思いっきり開けて、そしてベランダでコーヒーを飲もう。君が俺のためだけに淹れてくれたコーヒーを。
それまで幕開けはお預け。
▼カーテン
10/11/2023, 2:08:51 PM