「おかあさん、これなあに?」
娘の翔華が、赤い花を指差して言う。
「それはね、チューリップって言うのよ」
へぇ〜、と笑顔で呟く我が子を見ながら、もうこんなに大きくなったんだなと気付く。
「あ! ちょうちょ!」
翔華の指さす先には青い綺麗な蝶が。
「綺麗だね! でも、どこで名前覚えたの?」
私の記憶の限りでは、蝶の名前を教えた記憶はない。
「おうちにあるほんにのってたの!」
子どもの成長は、想像していたよりもずっとはやい。
娘は、夫と2人で考えた名前の通りに育っているみたいだ。
“華が咲くように、未来へ羽ばたいて育ってほしい”
8/8/2024, 11:21:18 AM