『意味がないこと』
「いつもありがと!じゃーねー!」
そう言いながら女性は手を振って人混みの中に消えていった。
「お前...人付き合いは
もうちょっと考えた方がいいんじゃないか...?」
その様子を見ていた友人は呆れたように問いかける。
「あの人結構人を都合良いように使うんだっけ?
まぁ僕は使われたと言うよりかは
好きでやったから気にしないよ。」
その返答に友人はまた呆れるもふふっと笑いながら
「お前のいいところだけどさ...」
と言いつつ最新作のゲームの話を振ってくれた。
優しい友人が隣にいてくれて嬉しい限りだ。
あの行為はこれからも周りから無意味だと言われるんだろう。
悪人に手を貸すなんてと悪態をつく人だっているだろう。
けれどこれが僕だ。
誰に言われても曲げない僕自身の"芯"のようなもの。
たとえ無意味だったとしても
やらずに後悔するよりかマシなんだ。
たとえ無意味でも、エゴでも...
語り部シルヴァ
11/8/2024, 11:56:12 AM