しまえなが

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1年中1日中、雪の降りしきる街があった。
住人はあいまいな空模様にほとほと困っていた。

街の長の息子である青年は、この状況を何とかしようと立ち上がった。
降り続ける雪の原因は、周囲の街の魔法エネルギーの使いすぎによるものだった。

青年は考えた。長である父に周りの街に呼びかけてもらえばいいのではないかと。
しかし、その父は1日中寝ていて起きる気配がないのだ。

さらに青年は考えた。バクに夢を食べてもらえば起きるのではないかと。

そこで青年は長い時をかけて、様々な書物を調べ、とうとうバクを呼び出した。
雪の降るどんよりと曇ったあいまいな空からバクがやってきた。

そしてバクに夢を食べてもらった。バクによると父が目覚めなかった理由は、降り続ける雪に囚われていたからとのことだった。

目覚めた街の長は驚いた。夢の中だけではなく現実でも雪が降り続けていたのだ。
急いで周りの街に魔法エネルギーの使いすぎを抑えるように呼びかけた。

~数年後~

「見て、あれが、太陽だ…!」



「あいまいな空」

6/15/2024, 12:44:06 AM