【ただ、必死に走る私。何かから逃げるように。】
ただ、必死に走る私。何かから逃げるように。音がしたからか、気配を察知したからか。はたまた、誰かから聞かされていたからか。それとも気分。どれも合ってるけどなんとなく違う気がする。今、私が逃げているのは現実からかもしれない。怪物からかもしれない。なんとなく、走らなきゃいけない気がした。それだけ。それでいいと何人が言ってくれるだろうか。何人が肯定するだろうか。そんなの知らない、どうでもいい。ただ、私はひたすらにがむしゃらに必死に走る。何かから逃げるように。何かに縋るために。
「そりゃ、ゆっくり歩いてもみたかった。」
でも、邪魔されるなら仕方ない。
5/30/2023, 3:15:23 PM