観測者

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月に願いを

夜の涼しさが身に沁みる季節、そよ風のなか月明かりに照らされる。
君もこの月を眺めているのかな。そうだったらいいのにね。
君はどこにいるのかな。雲に隠れてはいないかい?
月が僕らを繋いでくれる。会えない君を、少しだけ。
また会う日、君は僕を喜んでくれるのかな。
君は君、僕は僕。再びお互いの道が交わることは、きっとないだろう。
それでも、僕は君を恋焦がれる。また会いたいと月に願う。
月が滲み、スパークリングワインが喉を鳴らした。

5/26/2024, 3:57:26 PM