木枯らし
今日は講義が早く終わった。
大学からの少し近い公園へ向かう。
木々がミシミシとなっていた。今日は風が強い。
ベンチに座っている人なんていない。座りたい放題だ。
スマホをいじりながら君を待つ。
「おまたせ〜」
「おつかれさま」
「わっ」
木枯らしが君をおいかける。
巻き上げられた枯れ葉を髪やら服やらにくっつけて不機嫌そうだ。
「もう、せっかく髪の毛崩れてなかったのに」
「あはは、自然のほうが強かったね」
そうぶつくさとこぼしながら髪を整える。
隣に座った君の頭に、綺麗な枯れ葉を一枚、置いてみる。
「なんだかタヌキみたい」
「⋯⋯⋯」
「あ、」
けれどすぐに、木枯らしが綺麗な枯れ葉を持っていってしまった。
1/17/2026, 11:27:57 PM