Void of Death

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我が罪を写す部屋があり
往来の人々は皆その部屋を見ない
箪笥いっぱいに詰め込まれた
人をも殺す好奇心
誰もかれも その鍋でスープを煮ない
誰もかれも 利口にはなれない
泥のドアノブに手をかけ 息を飲む
冒涜に絆された足が己を笑う
小さな切り傷のある足は こう続ける
友よ 老い先は短く
おまえのような馬鹿者は他に居なかった
この先何が起きてもそれは
夏の夜の夢と消える
部屋がすすり泣き、ドアが現れる
血走った目玉が溢れ出す暗い部屋で
私は右足とワルツを踊る

誰も私を見ていない

4/19/2024, 6:09:51 AM