陽 菜 美

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「たまには」

僕は君が大好きだ。僕は、君が思っている数十倍、きみのことが好きだ。
同性の君を好きになってしまったことを認めてくれ、叶うはずないと思っていたこの恋を叶えてくれた。
でも僕はいつも素直になれずにいた。
いつも僕はツンツンして君に素っ気ない返事を返してしまっていた。

こんなツンツンしてる僕でも甘えたい時、デレたいときぐらいある。

君に会いたい。君の声を聞きたくて。君の温もりを感じたくて。君の匂いを嗅ぎたくて。この気持ちに心が奪われ、ほぼ無意識で君に抱きついてしまった。恥ずかすぎて頭が真っ白になる。
君は驚きながらもしっかりと抱きしめ返してくれ、くしゃっと笑った笑顔で僕を見てくる。
そんな君を見て僕は思った。
「君のこんなにも輝いている笑顔を初めて見た。この笑顔が見れれなら、たまには甘えてみようかな」

3/5/2024, 1:34:20 PM