『おとなになつて』
スーツを着て、革靴をはく
玄関を出る前にボクは今日も大人に成る
いつだって手鏡を忘れずに
ボールをぶつけられたときは
直ぐに確認して、顔を整える
気がついたら、
目に移植している。
自由に笑って泣いて、怒って
子供がそうできるのはお金とは無関係の特権
いつだって秤を忘れずに
棒でつつかれたときには
思ったことと、報酬をかける
気がついたら、
暗算できるようになっている。
社会はまるで高等のごっこ遊び
我ままをお出ししては興ざめさ
それに疲れた人達をたまにみかける。
ボクは今日も見えないところで
自由に笑って泣いて、怒って
お金と一時的に無関係になれば、
スーツを脱ぐ。
きちんと寝ては、明日に備える子役。
9/8/2025, 1:36:54 PM