「傘忘れたの?入っていくか?」
「え…いいの?」
「駅、一緒だよな?いいよ。」
「ありがとう。でも、彼女に悪いよね。」
「今日あいつ委員会あるから。気にしないでいいよ、心の広いヤツだから(笑)」
「じゃあ、お言葉に甘えて…よろしくね。」
初めての相合傘。こんなに近くにいるのは初めてだ。
胸の内、悟られませんように。私だけの秘密。
懐かしい、昔の思い出。
途中で晴れ間が差してきて、雨上がりの道を一緒に歩いた。
今頃、彼はどうしているだろう。
「傘の中の秘密」
6/2/2025, 1:22:50 PM