蝶よ花よと育てられた結果、埋めようのない寂しさを抱えた大人になってしまった。 蝶のように軽いからだも、花のように根強く地に足をつける力も、わたしにはなかったから。ただの体裁のため、そのように育てられたが、得たのは本当に体裁だけの着飾り方だけだった。 わたしには彼らのような真の強かな美しさは荷が重かった、それだけだ。それだけが、悲しくて寂しくてたまらないのだ。
8/9/2024, 5:17:22 AM