とある恋人たちの日常。

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「無人島に行くならば、どうしたい?」
 
 ソファに座りながら、そんな質問を恋人にしてみた。
 彼女は人差し指を口元に当て、ふーむと視線を上に向ける。
 少し口を尖らせているのが、とても可愛らしい。
 でも少しだけ寂しそうな顔をして俺を見つめる。
 
「ひとりなら行くのヤです」
 
 彼女は俺の正面に座ってゆっくりと首元に腕が絡まったかと思うと、きゅっと強く抱き締めてくれる。
 
「あなたと一緒がいい」
 
 鼻が詰まったような声が、俺の耳元で囁かれた。
 
 
 
おわり
 
 
 
五二五、無人島に行くならば
 
 
 

10/23/2025, 1:20:24 PM