新しい旅だと君は言い残し
僕らは、あの日別れた
君はワイシャツを新調し家を出て行った
僕は、いつも自分に問いかける
花であるうちは、人生で本の一瞬
その旬を、探せるかどうか
その、花を何人につまれたか
より多くの人が知っているか
ある女は悔しがる。
その女は寂しがり、とある女は自慢する
ひとカーテンを開けるたび
レースが、声かける
幻想か、事実なのか
答えは、ゆっくりとした長いストーリーの真実で、そのなかで壊れた玩具を
鬼婆化した女たちが嘲笑う
ストッキングがでんせんする度
君が隣で、ショットをあびる
僕は、君との温度差に動揺しながらも
何も言えない。
ワタリドリのように、君は追いかけた
白い羽を羽ばたかせ
急かされて逝った
言えば喧嘩になる、言えば嫌われる世界で
命を削りながら今日も生きている私は
もう、鳴き声すらない
渡って行った、コバルトブルーの翼を持った鳥たちへ
帰っておいでよ
ここでは、何も変わらずみんなが踊り
歌っている
悲しければ、哀しい歌を
嬉しいなら、喜びの歌を
帰っておいでよ
その、置き手紙だけが
決して、渡らなかった・・・事実。
空は、天気予報と真逆で
透き通り、晴れ渡っていく・・。
そして、僕の心はいつしか
そんな空が嫌いになった
置き手紙とは、同士の会話だ
話せない鳥たちは、今日も見えない自分に立ち向かう。
帰っておいでよ、そして行っておいで
届かない声に、、
故郷の懐かしいにおいがした。
5/30/2025, 8:33:17 AM