まっさらな紙がある。まだ何色も塗られていない。好きな色を使っていいよ。何色にしてもいいよ。でも、色を付けても付けなくても、それはあなたの自由だよ。そう告げられて、紙を見て、どうしようかと手を止める。何もない、このままの、無垢のままが良いのかも。……なんてね。んなわけあるかいと嗤って、私はペンキをぶち撒けた。
6/1/2024, 9:35:41 AM