誰もいないはずだった教室
お昼ご飯を食べようと空き教室に来たら君がいた
真っ黒で直毛な髪に長い足、綺麗な横顔
羽でも生えてるんじゃないかと思った
「やば、めっちゃイケメンじゃん」
『ありがと、ってか誰?』
やや低い声もまた魅力的だった
「俺A組の成瀬」
『お前同じクラスなん?知らなかったわ』
同じクラス?こんな奴いたら女子たち見逃さなくね?
『まぁいつも寝てるししゃーないか』
「お前橘?」
『おん、成瀬飯食おうぜ』
「おう」
橘と話したことなかったけど案外良い奴かもしれない
この考えが全くの見当違いだったことに気がつくのは
また別の話
10/25/2025, 1:18:12 PM