愛し合う二人を、好きなだけ

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小説
迅嵐



夢を見た。

おれとお前は戦場の中にいて。

夢の中のおれはお前に背中を預けていて。

お前は自分の部隊を持ってるから、おれの背中だけを守ってくれるはずないのに。

おれと同じような広さの背中を、こちらに向けて。

お前は一言、

「死ぬなよ、迅」

おれは一言

「お前もな、嵐山」

戦うことが、ただ楽しい。

おれたちは舞った。只々楽しさだけを追い求めて。



あの夢のつづきを、おれは知らない。

1/12/2025, 6:54:54 PM