学校の校門前に咲いていた、紫色のあじさい。
「梅雨だね」
「雨、全然降ってないけどね」
「梅雨、いつ来るかなぁ」
「来週かららしいよ。でも、梅雨は憂鬱だなぁ」
「頭痛持ちだもんね」
貴方と他愛のない会話をしながら、あじさいをじっと見つめる。
可愛らしい見た目なのに、どこか美しい、そんな姿に見とれていた。
「あ、あと5分だ!早く行こ!」
「え!急がないと!」
あじさいに見とれていたら、あっという間に時間が経っていた。
しばらく、学校に行く楽しみが出来たかも。
6/13/2024, 12:43:22 PM