あいでぃ

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【夢見る心】
「わたし、大きくなったらお姫さまになりたい!」

まだ空想と現実の区別がつかず、白馬の王子様を信じてた頃の私の夢。
荒唐無稽の叶うはずのない夢物語。でもあの頃の私は、本気でお姫さまに憧れていたんだ。
今日、学校に届いたパンフレットを見てその事を思い出した。
服飾専門学校のオープンキャンパスの案内。
そろそろ進路を考えなきゃ、なんて何気なく進路指導室に来ていた私は、そこに写っていたドレスに釘付けになっていた。
フリルがふんだんに使われた上品ながらも可愛らしいドレスは、あの頃私がなりたかったお姫さまそのもの。
自分がどうなりたいか分からず、どこか冷えていた心に温かな光が宿ったような気がする。

私もこんなドレスを作ってみたい────

まずは親に相談しよう。
急に服飾の専門学校に行きたいって言ったら、二人ともびっくりするかな。
知識0の未経験者が何言ってるんだって怒られるかも。
でも気付いちゃったんだ。
まだ私はお姫さまに憧れてるってことに。
きっと周りから見たら私は、幼稚な考えで将来を決める愚か者に見えるかもしれない。
それでも夢見る心は止まれない。
心なしか軽くなった足で進路指導室を出た。
これは夢への第一歩。
少しずつ少しずつ歩みを重ねて、いつか理想のお姫さまになってやる。

4/16/2026, 2:49:15 PM