ティーパーティーに必要なものと聞かれたら何をあげるだろうか
やはり“ティー”なのだから豊富な紅茶の種類?
それとも豊富な紅茶を楽しむ為の軽食や菓子?
然しながらそれよりも大事なのがある
紅茶を際立たせるのは菓子でもあるが一つ一つのティーカップやティーポットだって大事なものだ
コレらが無ければ“ティーパーティー”というものの雰囲気が半減するだろう
最初に思い浮かぶのは白い陶器のシンプルなカップ&ソーサー
白い陶器というのは透き通る紅茶の色を綺麗に際立たせる
だがアイスティーとなるとガラスで作られたカップ&ソーサーも綺麗だろう
縁を金色で色付けたガラスのカップにアイスレモンティー、夏場にピッタリだ
シンプルな白いカップ&ソーサーも凹凸で柄を入れたり持ち手の曲線で遊んだり
造り手のセンスや遊び心や技術で“白いティーカップ”も様々な形を生み出す
その形一つ一つで使用者の心を“ティーパーティー”を楽しむ道へ誘ってくれる
Hat・Fill・Ter(ハット・フィル・ター)と名乗るイカレ帽子屋はティーパーティーに関連する物や知識を集めるのが好きだ
時にはハートの女王が好む薔薇園に足を運ぶ
時には色とりどり大小様々な花が咲き誇るキゼルの煙の中で青虫に這われてみたり
時には名無しの森でダム&ディーの喧嘩を眺めたり鹿と会話したり
時には涙の池で水遊びしたり羊とボートに乗ったり鳥獣と会話したり
時には公爵夫人の子守りついでに投げ付けられる皿から着想を得たり
時には涙を流すウミガメなのにウミガメじゃないウミガメの話を慰めながら聞いたり
時にはグリフォンとナンセンスに会話してみたり
時には赤と白の戦いに巻き込まれて白側にされたり
大きな猫と角の生えた馬の決闘に拍手をしたり
時にはプティが落ち掛ける姿を眺めたり
時には白い騎士から少女の愛をこれでもかと聞かされたり
時には列車で蚊と洒落た会話を盗み聞きしたり
それらをイメージしたカップ&ソーサー、ポットは多量にある
長いテーブルに白いクロスを乗せた菓子で彩られる中をよくよく見ればHat・Fill・Terの思い出も記憶も見えるだろう
だが半分以上Hat・Fill・Terは覚えていないだろう
だからまた童話の中を歩きたい
初めましてと言いながら愉快奇天烈な会話をこれでもかと
彼は童話を生きる者であり
童話を愛してる者でもある
アナタが手にするティーカップ
中には何を注ぎたい
香りが好き?
味が好き?
色が好き?
それとも組み合わせ次第だろうか?
楽しいティーパーティーをしよう
アナタが手にしたティーカップで
アナタが好きな飲み物を持って
アナタが楽しめるティーパーティーを
まだ6時なんだから
夢から覚めるには早すぎる
お題:ティーカップ
〜あとがき〜
ティーカップと言えばティーパーティー
ティーパーティーと言えばHat・Fill・Ter
書くしかない(`・ω・´)キリッ
11/12/2025, 7:17:30 AM