No.312『手紙を開くと』隠すように引き出しの奥にしまってあった手紙を見つけた。あいつのことだからかっこつけたかったんだろう。あいつは少しイタイ奴だった。その手紙を開いてみる。「私の大切な人に幸あれ」は、はは…ほんとにイタイ奴だよ、お前。小説の読みすぎだっての。そんなお前に便乗してやるわ。「お前がいないこの人生に幸せなんてねえんだよ」溜まってた涙がこぼれ落ちた。
5/6/2025, 8:55:53 AM