雨谷リツキ

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地に落ちて、散らばってしまった星のかけらを、
ひとつひとつ、拾っては繋ぎ合わせ、
繋ぎ合わせては空に戻して。

そうして徐々に、空に星座が戻っていく。

この星座は、
君が好きだと言っていた食べ物みたいな形。

あの星座は、
君がかわいがっていた動物みたいな形。

ああ、
君が『知り合いの姿を真似たのよ』と
自慢気に言っていた星座もあったっけ。

空に星座が戻るたび、
君との思い出も蘇っていく。

君も今頃、同じ空を見上げて、
同じことを考えていてくれたらいいのに。

そんな我儘を、星のかけらに押し込んで。
一緒に空に打ち上げた。

1/10/2025, 2:09:58 AM